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学習における予言の自己成就とは?気にした方が良い理由と背景を解説!

(※予言の自己成就…自分で「こうなるのではないか」と信じて行動すると、実際に信じていたこと(予言)が現実として成就すること)

世界経済フォーラムが、現在小学校に入学する子どもたちの65%が、今はまだ存在しない新しい職種や職務で働くことになるだろうと予測をしたのは既に5年前のことでした。しかもこの数字は世界的なパンデミック(世界的大流行)が起こる前の試算でした。

このような予測は目新しいものではありません。

将来に対するスキルの展望は、変化のスピードが変わっただけで常に成長と変化の絶え間ないサイクルを繰り返してきました。今日の変化を推進する4つの主な要因は、業務の自動化の進展、人材確保の低下、ベテラン層の流動性の低下、人材の高齢化です。このスキルギャップを埋めることができなければ、ビジネスの目標達成ができなくなり、加速する変化のペースで収益が失われる可能性があります。

目次[非表示]

  1. 1.将来必要なスキルを備えるには
  2. 2.学習における予言の自己成就で必要なのは、自ら「こうなりたい」と思うこと
  3. 3.デジタルラーニングの成熟度が重要な理由
  4. 4.まとめ

将来必要なスキルを備えるには

現在および将来に必要なスキルの啓発をどのように行っていけばよいのでしょうか? 将来に対する成功のカギは、変化は恐れるものではなく、受け入れ、それを有利に活用することです。 最も重要なことは、社員に変化に対する前向きな姿勢をトップダウンで浸透させ、社員一人一人がアップスキリングやリスキリングに対して、積極的になるように促進することです。この組織風土・文化の変化は、継続的なスキルの習得と学習成熟のための強力な基盤を築くことになります。

どのような予測があったとしても、今後10年の間に、現在存在しないような多くの仕事が生まれることは事実です。しかし、組織と社員が変化を受け入れ、適応しようとするならば、それを活用することができます。変化をチャンスと捉え、成功への道を切り開くことができます。

学習における予言の自己成就で必要なのは、自ら「こうなりたい」と思うこと

ビジネス上の緊急課題として、リーダーが解決すべき真の問題は、どのようにして重要な人材を引きつけ、定着させ、成長させるか、またコンピテンシーを開発するまでの時間をどのようにして短縮するかということです。そして、現在と将来のリスクをなるべく軽減し、収益を最大化させることです。

言い換えれば、効果的なスキル構築を通じて、人間の潜在能力をいかに引き出し、業績を向上させることができるかということです。

2020年にPwCにより実施されたCEO意識調査によると、「企業がスキルギャップを埋めるために、人材を予算内で採用しようとしても採用できません。したがって、なすべきことは明確です」。ビジネスを継続させるためだけでなく、新たなビジネスチャンスの獲得や事業拡大に向けて、社員のアップスキリングとリスキリング環境を整備することは重要な戦略的優先事項です。

しかし、アップスキリングとリスキリングは、学習における予言の自己成就であり、社員一人一人がやりたいと自発的に思って実現するものです。これらを達成するためには、今後必要となるスキルを再設定し、会社全体で能力開発しやすい環境・構造にする必要があります。人材開発部門だけでは実現できないものではありますが、人材開発部門は人材育成の専門部署として、全社をうまく変革に導くための促進者や実現者として重要な役割を担っています。

ただ、企業それぞれが違った組織構造や文化・風土があることを忘れてはいけません。創業時から徐々に現在の組織構造・文化・風土が構築されてきました。そのため、汎用(はんよう)的なコンテンツは依然として「必須」ですが、組織独自のプロセスが重要です。また、コロナ禍によって学習の継続性が失われていることが多いため、社員がスキルアップするための学習環境の整備を最優先事項として実行することが、企業の存続を左右する可能性があります。

つまり、新たなスキルアップを行い、戦略を機能させるために、人材開発部門だけの課題ではなく、全社戦略として取り組まなければならないということです。そうでなければ、一貫性のない方向性、プロセス、目標によって、失敗の予言の自己成就になってしまう危険性があります。

デジタルラーニングの成熟度が重要な理由

デジタルラーニングの成熟度を理解することは、ビジネスにおけるパフォーマンスの中心に人間の可能性を置き、スキルアップ環境を整備することを重視するということであり、重要なステップです。

雇用可能性の変化に対応し、企業が求めるスキルを啓発するスキルアップ環境を構築するためには、現在のデジタルラーニングの成熟度を理解する必要があります。これによって初めて成功に向けた戦略を立てることができます。

CrossKnowledgeのデジタルラーニング成熟度ツールは、自社がどの段階にいるのかを明らかにし、自社の学習環境が、ラーニングエコシステムにどのようにつながっているのかを理解するのに役立ちます。

最初のステップとして、管理の方法、学習者エンゲージメント、人を中心とした設計など6つの主要分野に注目します。既存のデジタルラーニングの成熟度について迅速かつ簡潔にプロットし、将来的に必要なスキルを優先的に啓発するためのヒントを提示します。

現在の学習成熟度をよりよく理解できれば、成功に向けた継続的な戦略を展開することができるでしょう。

まとめ

学習における予言の自己成就とは?気にした方が良い理由と背景を解説!について紹介してきました。

環境変化をポジティブに捉え、適応していくことが重要です。そのためには組織として今後求められるスキルを習得していく必要がありますが、タイミングよく必要なスキルを持った人材を採用できるとは限りません。そのため、社員一人一人のリスキリング、アップスキリングが必要であり、それは、社員一人一人がやりたいと自発的に思わないと実現できません。その実現に向けた文化醸成やリスキリング、アップスキリングができる環境構築が重要となります。

また、リスキリング、アップスキリングの多くはデジタルラーニングとして提供されることが多いため、自社のデジタルラーニングの成熟度を把握することがファーストステップとなります。

株式会社LDcubeではアップスキル、リスキリングに向けた学習環境の構築に向けて学習管理システム(LMS)の提供をしています。さまざまなコンテンツを学習できるeラーニングや世界レベルのMBA教授陣による動画講義を収録したマイクロラーニングなどもご用意しています。

さらに、パーソナル診断をベースに個々人の強みや啓発点、チームの状況に合わせたコンテンツのリコメンドなどを行う「CK-Connect」の提供などを行っています。環境変化が激しい現代で自律的な学習を促すツールとして活用してみてはいかがでしょうか。無料のデモIDの発行なども受け付けています。お気軽にお声掛けください。

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▼ CrossKnowledge社原文記事
https://www.crossknowledge.com/blog/self-fulfilling-learning-prophecy-why-should-we-care/



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