catch-img

人間関係が良くなる心理学とは?「職場でできる」実践法を解説!

「また今日も、気まずい雰囲気の会議室で沈黙……」
「あの部下とどう接すれば良いのかわからない」
「人間関係の悩みに疲れ果て、転職まで考えてしまう」

職場の人間関係は、私たちの人生の3分の1(あるいはそれ以上)を支配するといっても過言ではありません。良好な人間関係は仕事の充実感を高めますが、悪化すれば深刻なストレスとなります。

職場の人間関係と心理学_良好な人間関係を構築する力を「心理学」で身に付けよう

心理学は、こうした職場の人間関係の悩みを解決する最強の武器です。なぜなら、心理学を学ぶと、人間の行動や感情の根本的なメカニズムが理解でき、実践的に活用できるようになるからです。

この記事では、心理学の中でもとくに「人間関係の改善」に効果的な理論やテクニックを厳選し、即実践できる形でご紹介します。人間関係に悩んでいる方、もっと良くしたいと思っている方は、ぜひご一読ください。

▼人間関係を改善するワークショップで行っている内容を記事にまとめました。

  【プチ診断付き】人間関係で疲れた方へ/少し気が楽になる捉え方のコツ! 本記事はチャレンジ企画です。私がお客さま先で人間関係を円滑にするためのワークショップを本格的に展開する前に、考え方が合うかどうかを確認するために行うワークショップ体験会で実施している内容をできる限り専門用語を使わずに分かりやすく誌上講義します。 株式会社LDcube

▼人間関係(コミュニケーション)についてはテーマに合わせて下記で詳しく解説しています。

▼人間関係(コミュニケーション)のベースは自己理解です。

自己理解バナー

目次[非表示]

  1. 1.心理学の力を借りて人間関係を向上させよう
    1. 1.1.良質な人間関係が人生の幸福を左右する
    2. 1.2.心理学を学ぶ際のよくある誤解
  2. 2.信頼関係を構築するコミュニケーションの心理学
    1. 2.1.メラビアンの法則:非言語コミュニケーションを強化する
    2. 2.2.積極的傾聴:相手の本音を引き出し信頼を得る
    3. 2.3.返報性の法則:協力関係を構築する
    4. 2.4.適切な自己開示:心理的距離を縮める
    5. 2.5.アサーティブコミュニケーション:自分の意見を効果的に伝える
  3. 3.人間関係を円滑にする即効性のある心理学
    1. 3.1.ミラーリング:無意識の親近感を生み出す
    2. 3.2.単純接触効果:自然に好感度を高める
    3. 3.3.ラベリング効果:相手の行動変容を促す
    4. 3.4.類似性の法則:チームの結束力を高める
  4. 4.困難な人間関係を改善する心理学
    1. 4.1.4つの窓:価値観の違いを認識する
    2. 4.2.認知的不協和の理解:対立を効果的に解消する
    3. 4.3.アンガーマネジメント:怒りの感情をコントロールする
    4. 4.4.課題の分離:自他の問題を明確に区別する
    5. 4.5.心理的安全性:安心して建設的な意見交換ができるようにする
  5. 5.まとめ

心理学の力を借りて人間関係を向上させよう

人間関係のデフォルメイメージ

人間関係の心理学は、私たちの日常に潜む「なぜ?」に科学的な答えを与えてくれる実践的な智恵の宝庫です。具体的な原則や手法をご紹介する前に、押さえたいポイントを見ていきましょう。

  1. 良質な人間関係が人生の幸福を左右する
  2. 心理学を学ぶ際のよくある誤解

良質な人間関係が人生の幸福を左右する

「なぜ、あの人とはうまくいかないのだろう?」
「人間関係を良くするには、何をすべきなのだろう?」
これは誰もが一度は抱く普遍的な悩みです。

人間関係の質は、私たちの幸福度を決定づける最大の要因のひとつです。ハーバード大学の80年以上にわたる研究でも、人生の幸福を左右する非常に重要な要素は「良質な人間関係」だと示唆されています。

良質な人間関係⇒人生の幸福

人間関係の心理学は、単なる「人付き合いのコツ」ではなく、私たちの幸福と成長の根幹に関わる科学です。この知識を日常に応用すれば、家庭、友人関係、職場、あらゆる場面での人間関係が改善し、人生の質そのものが向上します。

心理学の力を借りて、あなたの人間関係を根本から変えることも可能なのです。

参考:Integrative and Complementary Therapies「Harvard Study of Adult Development: Human Connection is Key to Health and Well-Being」

心理学を学ぶ際のよくある誤解

人間関係の心理学を学ぶにあたり、いくつかの誤解も存在します。

例たとえば「心理学は人を思い通りに操るテクニック」という誤解がありますが、実際の心理学は、人の感じ方や行動原理を解明する学問です。

心理学学習の誤解と注意点

  • 「操る技術」ではなく「理解と尊重の科学」
    心理学は人を操作するためのテクニックではありません。真の心理学は、人の思考・感情・行動のパターンを理解し、互いに尊重し合える関係を築くための“科学”です。

  • 「学ぶだけ」と「実践する」の差
    心理学の知識だけを詰め込んでも、人間関係は改善しません。知識を得たら、自分のできる範囲ですぐ実践することが成功の鍵です。

  • 「流行りのテクニック」より「検証された原則」
    流行り廃りのあるテクニックから何十年も研究されてきた原則まで、さまざまな情報が混在しています。俗説やSNSの流行よりも、実績のある原則や手法を学びましょう。

  • 「他者理解」の前に「自己理解」
    他人を変えようとする前に、まず自分自身を理解することが心理学の大原則です。自分の感情パターン、思考の癖、行動の特徴を客観的に知ると、他者理解も深まります。

本記事ではこの後、コミュニケーションや困難な関係の改善などのテーマごとに、心理学の原理や手法をご紹介していきます。

「その前に自己理解に取り組みたい」という方は、以下の資料にも目を通してみてください。

自己理解バナー

信頼関係を構築するコミュニケーションの心理学

心理学のイメージ

人間関係を構築するには、効果的なコミュニケーション術が欠かせません。まずは心理学に基づいた「コミュニケーション術」について、見ていきましょう。

  1. メラビアンの法則:非言語コミュニケーションを強化する
  2. 積極的傾聴:相手の本音を引き出し信頼を得る
  3. 返報性の法則:協力関係を構築する
  4. 適切な自己開示:心理的距離を縮める
  5. アサーティブコミュニケーション:自分の意見を効果的に伝える

メラビアンの法則:非言語コミュニケーションを強化する

心理学者アルバート・メラビアンの研究によれば、対面コミュニケーションで相手に与える印象のうち言語情報はわずか7%に過ぎず、残りは聴覚情報(声のトーンや口調など)が38%、視覚情報(表情や身振りなど)が55%を占めるとされています。これが有名な「7-38-55のルール」です。

メラビアンの「7-38-55のルール」対面コミュニケーションで相手に与える印象の内訳(言語7%、聴覚38%、視覚55%)

この法則は特定の条件下での実験結果に基づいているため、すべてのコミュニケーションに当てはまるわけではありませんが、非言語コミュニケーションの重要性を教えてくれます。

非言語コミュニケーション強化の5つのテクニック

  • 表情のコントロール
    笑顔や穏やかな表情は安心感を与えます。緊張した場面や厳しいフィードバックを行う際も、表情が硬くなりすぎないよう意識すると、メッセージが建設的に伝わりやすくなります。

  • アイコンタクト
    相手と視線を合わせること(アイコンタクト)は、信頼感を生み出します。ただし、凝視してしまうと相手が不快に感じるケースもあるため、適度なアイコンタクトを心がけます。

  • 姿勢と距離感
    前傾姿勢は相手への関心を示します。適切な距離(1~1.5m程度)は相手に心地よさを感じさせます。距離が近すぎると圧迫感を、遠すぎると冷たさを感じさせてしまうことがあります。適切な距離を意識しましょう。

  • 声のトーンと速度
    声の高さやスピードは感情を伝えます。興奮すると声が高く速くなりがちですが、落ち着いたトーンでゆっくり話すことで信頼感が増します。

  • ジェスチャーの活用
    適切な手の動きは説得力を高めます。過剰なジェスチャーは落ち着きのなさを印象づけますが、的確なジェスチャーは相手がスムーズに話を理解するために役立ちます。

一方、相手の非言語メッセージを読み取ることも大切です。

部下が「わかりました」と言葉では答えていても表情が暗い場合、まだ不安が残っているのかもしれません。そのようなサインに気づいたら「何か懸念がある?」と尋ねるフォローが人間関係を良くします。

参考:厚生労働省 埼玉労働局「第76話 企業が求める人材能力とは」

積極的傾聴:相手の本音を引き出し信頼を得る

部下や同僚との信頼関係を築くには、相手の話に耳を傾ける姿勢が不可欠です。

「積極的傾聴(アクティブリスニング)」は、単に相手の話を聞くだけでなく、理解し共感するために能動的に関与する聞き方です。

積極的傾聴の4つのテクニック 

  • 態度で関心を示す
    相づち、アイコンタクト、前傾姿勢、うなずきなど、体全体で「あなたの話を聞いていますよ」というメッセージを送ると、相手は安心して話せるようになります。

  • 要点の繰り返し
    相手の話の要点を繰り返したり言い換えたりして理解を深めます。「つまり、あなたが言いたいのは、○○ということですね」と確認すると、誤解を防ぎ、相手も自分の考えを整理できます。

  • オープンクエスチョン
    「はい/いいえ」で答えられない質問をして話を広げます。「それについてもう少し詳しく教えてもらえますか?」「どのように感じましたか?」など、相手が考えを深めるきっかけとなる質問が効果的です。

  • 判断の保留
    相手の話を聞いて、すぐ評価や批判、ジャッジをするのをやめます。まずは相手の視点を理解しましょう。相手が話している間は、自分の意見や解決策を考えるのではなく、純粋に相手の言葉に集中することが、人間関係を良くする重要な鍵です。

人間関係がうまくいっている人は、無意識のうちにこの「積極的傾聴」を実践しているケースがよく見られます。ぜひ技術として習得しましょう。

より詳しくは、厚生労働省のサイト「話を『聴く』~積極的傾聴とは~」も参考にしてみてください。

返報性の法則:協力関係を構築する

返報性の法則とは、「人は、何かを相手から与えられたら、お返しをしなければと感じる心理」のことです。

返報性の法則

社会心理学の基本原理のひとつで、職場の人間関係でも有効にはたらきます。自分が部下や同僚に親切に協力すれば、相手もいざという時に力になってくれる可能性が高まります。

返報性の法則の活用法

  • 先手の親切
    まず自分から相手に歩み寄ります。忙しいときに手を貸したり、知識共有をしたり、日頃から小さな気配り(労いの言葉やコーヒーを一緒に飲むなど)を積み重ねていくと、相手は「自分も応えたい」と感じるようになります。

  • 価値のあるサポート
    相手にとって本当に価値のあるサポートを提供します。形だけの手助けではなく、相手が本当に必要としている援助を行ったとき、返報性はより強くはたらきます。例たとえば部下が困っているタスクを手伝ったり、キャリアに役立つ情報を共有したりすると効果的です。

  • 感謝の表明
    相手から協力してもらったときは、具体的に感謝を伝えます。「あなたの分析のおかげでプロジェクトが予定通り進みました。ありがとう」など、具体的な貢献に言及すると相手はさらに協力したいと感じるようになります。

  • 循環的な協力
    良い行いが良い行いを呼ぶポジティブな循環を作ります。たとえば、新人時代に上司から親身なサポートを受けた部下は、のちに自分が先輩となったとき同僚や後輩に対して同じように接する傾向が生まれるため、チーム全体の協力関係が強化されます。

人間関係を良くするためには、「返報性の法則には好意だけでなく悪意にも当てはまる」ことも覚えておきましょう。

冷たい対応をすると相手も心を閉ざしがちになり、関係が悪循環に陥ります。たとえ相手に問題がある場合でも、思いやりとリスペクトを忘れなければ、人間関係の悪化を防げます。

適切な自己開示:心理的距離を縮める

「何を考えているのか、わからない」と言われることが多いなら、自己開示が人間関係の改善に役立つかもしれません。

自己開示とは、自分の考えや感じていること、プライベートの一部などを相手に伝える行為です。とくにリーダーの立場にある人は、ある程度、自分の人柄や弱みも含めて開示すると、部下は親近感を抱きやすくなります。

効果的な自己開示の5つのポイント

  • 段階的な開示
    いきなり深い内容を話すのではなく、まずは浅い情報から始めて徐々に深めていきます。仕事観や業務に関する考え方から始めて、信頼関係ができた段階で過去の経験や価値観などを共有するとよいでしょう。

  • 仕事関連の経験共有
    「じつは私も若手の頃に大きなミスをして落ち込んだ経験がある」など、過去の失敗談や成功体験を共有します。相手は「この人も完璧ではないんだ」と安心し、悩みを相談しやすくなります。

  • 自分の特性の開示
    自分の性格や思考の癖を伝えておくと誤解を防げます。例たとえば部下に対して「私はせっかちなところがあるので、もし急かしてしまったら遠慮なく言ってほしい」などと伝えておくと、部下も上司の言動を個人攻撃と受け取らずに済みます。

  • 適切な境界線の維持
    自己開示といってもすべてを赤裸々に話すのは避けます。プライベートの深刻な悩みや社内で噂になるような話題は避け、職場で共有して差し支えない範囲に留めましょう。過度に私的な内容は安易に話さないよう注意します。

  • 相互性の促進
    自分が開示した後は、相手にも適度な自己開示を促すと人間関係の構築に役立つでしょう。ただし強制はせず、「何か似たような経験はある?」など、軽く尋ねる程度にとどめると自然な対話が生まれやすくなります。

こうした自己開示は相互理解を深め、心理的な距離を縮める効果があります。

アサーティブコミュニケーション:自分の意見を効果的に伝える

アサーティブコミュニケーションとは、自分の意見や要望を、率直かつ相手を尊重した方法で伝えるコミュニケーションスタイルです。受け身なアプローチと攻撃的なアプローチの中間に位置するバランスの取れた伝え方といえます。

アサーティブ・コミュニケーションのポイント

  • 自他尊重の原則
    自分の意見も相手の意見も同じように尊重し、対等な立場で対話します。自分の権利を主張しつつも、相手の権利も同等に認めるというバランス感覚が重要です。

  • I(アイ)メッセージの活用
    主語を「私」にして自分の感じた事実と感情を伝えます。例たとえば「あなたはいつも締切を破る」ではなく「私は、締切が守られないとプロジェクト進行に不安を感じます」のように伝えると、非難するトーンにならず問題に焦点を当てられます。

  • 具体的な行動の提案
    問題点を指摘するだけでなく、具体的な解決策や希望する行動を提案します。「次回からは、進捗状況を週に一度、メールで共有してもらえると助かります」など、建設的な提案を加えることが効果的です。

  • 感情的にならない態度
    冷静さを保ちながら、自分の考えや感情を明確に伝えます。感情的になると相手も防衛的になりやすいため、落ち着いた口調と適切な言葉選びを心がけましょう。

  • NO と言う勇気
    必要に応じて丁寧に断ることも大切です。「申し訳ありませんが、今は別のプロジェクトの締切があるため、来週なら対応できます」など、理由と代替案を示すと相手も受け入れやすくなります。

アサーティブなコミュニケーションができると、言うべきことを溜め込まずに済むため、ストレスが軽減されます。

部下などの相手を萎縮させず、前向きに行動を変えてもらうためにも、非常に役立つ技術です。

人間関係を円滑にする即効性のある心理学

人間関係のイメージ

続いて、人間関係を円滑にするために即効性のある心理テクニックを4つ、ご紹介しましょう。

  1. ミラーリング:無意識の親近感を生み出す
  2. 単純接触効果:自然に好感度を高める
  3. ラベリング効果:相手の行動変容を促す
  4. 類似性の法則:チームの結束力を高める


ミラーリング:無意識の親近感を生み出す

ミラーリング(さりげなく真似る):相手のしぐさや言葉の真似で無意識の親近感を生む

ミラーリングとは、相手のしぐさや言葉遣いをさりげなく鏡のように真似る心理テクニックです。人は自分と共通点のある相手に親近感を抱きやすい傾向があり、ミラーリングはこの心理を利用して自然な一体感を生み出します。

効果的なミラーリングの実践法

  • 身体的ミラーリング
    相手の姿勢や動きを自然に取り入れます。面談で部下が前のめりになったら自分も少し前傾姿勢になる、腕を組んだら同じように腕を組むなど、さりげなく模倣することで無意識の共感を生み出せます。

  • 言語的ミラーリング
    相手の使った言葉や表現を取り入れます。部下が「△△が難しくて…」と言ったら、「△△が難しいと感じているんだね」と同じキーワードを使うことで「理解してもらえている」という安心感を与えられます。

  • 感情のミラーリング
    相手の感情の調子に合わせます。相手が熱意を持って話しているときはこちらも熱量を上げ、落ち着いた口調で話す相手には穏やかに応じるなど、感情的なトーンを合わせることで共感が深まります。

なお、ミラーリングはあくまで自然に行うことが大切です。あからさまに真似をすると不快感を与えて逆効果になるため、2~3秒遅れで、さりげなく取り入れるようにします。

単純接触効果:自然に好感度を高める

単純接触効果:繰り返し接する対象に好意度が高まる現象

単純接触効果(ザイアンス効果)とは、人は繰り返し接する対象に対して好意度が高まるという心理現象です。

最初は興味がなかった相手でも、顔を合わせる機会が多いほど親しみが芽生えやすくなります。

単純接触効果を活用した人間関係の構築例

  • 定期的に交流する
    リモートワークが増えて疎遠になりがちな場合でも、定期的なオンライン雑談タイムや週に一度の対面ミーティングを設けると、お互いの存在を身近に感じられるようになります。

  • 短期間に集中して交流する
    人間関係を一気に好転させたいときは、短期間に集中的に接触回数を増やすことも効果的です。例たとえば、新人研修などで最初の数週間に集中的に交流イベントを行うと、その後の協働が円滑になりやすい傾向があります。

  • あいさつや雑談を増やす
    日常的にあいさつやちょっとした会話を交わす習慣をつけます。「よく見る顔」の相手には親近感が湧くものです。廊下ですれ違うときの会釈や、出勤退勤時のあいさつも単純接触効果に貢献します。

注意点としては、単に接触回数を増やすだけでなく、接触の質も重要です。接触の度にネガティブな体験をすると逆効果(嫌悪感の増幅)になるため、短時間でも前向きな交流を心がけましょう。

参考:WAM NET「第1回: コミュニケーション力を高める意義とは」

ラベリング効果:相手の行動変容を促す

ラベリング効果:レッテルに沿った行動をとりやすくなる現象

ラベリング効果とは、人にあるレッテル(属性や評価)を与えると、そのイメージに沿った行動をとりやすくなる心理現象です。

たとえば職場の人間関係がギスギスしている場合、「○○さんは怒りっぽい、すぐ不機嫌になる」とラベリングすれば、事態はますます悪くなります。逆に、人間関係が良好になるようなラベリングをしましょう。

ラベリング効果を活用した行動変容の促し方

  • ポジティブな特性のラベリング
    メンバーの長所に注目して積極的にラベル付けします。「○○さんは調整力が高いからプロジェクトが円滑に進むね」「△△さんのコミュニケーション力にはいつも驚かされるよ」といった言葉で相手の強みを強化できます。

  • 努力や成長へのラベリング
    能力よりも努力や成長に焦点を当てます。「常に相手を助けようとする姿勢が素晴らしい」「話し方を改善しようと努力しているのがよく伝わる」など、プロセスを称えるラベリングは、成長を続ける文化を育みます。

  • チーム全体へのラベリング
    「私たちは思いやりにあふれたチームだ」「このチームは助け合いの精神を忘れない」など、チーム全体に望ましい特性をラベリングします。チームのアイデンティティとして内在化されると、メンバー全体の行動指針になります。

なお、ラベリングは相手を操作するテクニックではなく、相手の潜在的な良さを引き出すアプローチです。効果を出すためには、本人が実際に持つ長所や努力に基づいた特徴を伝えることが重要です。

類似性の法則:チームの結束力を高める

類似性の法則:自分と共通点のある人に好感を持ちやすい

人は自分と共通点のある人に好感を持ちやすいという心理傾向があります。これを類似性の法則といい、チームビルディングに活用できます。

類似性の法則を活用したチームビルディング法

  • 共通点の発見と強調
    メンバーの出身地・趣味・価値観などの共通項を引き出します。新しいプロジェクトチームのキックオフで、メンバー紹介の際に「同じ出身地同士」「趣味が音楽で共通」など共通項を話題にすると打ち解けやすくなります。

  • 共通目標の設定
    チーム全員が達成すべき明確な共通目標を設定します。「お客さま満足度No.1を目指す仲間」といったアイデンティティの共有が生まれると、メンバーは自分たちの類似性(一緒にその目的に向かう仲間意識)を感じられます。

  • 共通の「敵」の認識
    解決すべき課題や競合他社を共通のライバルとして意識します。例たとえば「○○という社会問題を解決したい」という感情はメンバー間の連帯感を高め、協力して目標を達成しようというモチベーションにつながります。

  • チームアイデンティティの構築
    チーム名やロゴ、スローガンなどを一緒に考案します。共通のシンボルを持つことで「私たちはひとつのチーム」という意識が強まり、所属意識と結束力が高まります。

ただし、類似性ばかりを重視して多様性を否定するのは危険です。あくまでチーム内の橋渡し役として共通点を活用します。

人それぞれ違いはありますが、何かしら共通点を見出して「自分たちはつながっている」と感じられれば、心理的な安心感が生まれます。その安心感がベースとなって意見交換もしやすくなり、結果としてチームワークが強化されます。

困難な人間関係を改善する心理学

悪しきを断ち切るイメージ

どんな職場にも、難しい人間関係は存在するものです。対立や誤解が生じた場合でも、心理学的なアプローチで解決の糸口を見つけられます。以下のポイントを見ていきましょう。

  1. 4つの窓:価値観の違いを認識する
  2. 認知的不協和の理解:対立を効果的に解消する
  3. アンガーマネジメント:怒りの感情をコントロールする
  4. 課題の分離:自他の問題を明確に区別する
  5. 心理的安全性:安心して建設的な意見交換ができるようにする


4つの窓:価値観の違いを認識する

どうしてもうまくいかない相手がいるとき、「相手と自分は、考え方や価値観が違うのだ」と明確に意識することが、解決の重要な糸口となることがあります。

そこで役立つのが、人は「山」「稲妻」「星座」「虹」という4つの窓を通して世界を見ているという考え方です。

4つの窓を使ったフレームワーク(山の窓、稲妻の窓、星座の窓、虹の窓)

同じ窓から世界を見ている人とは「気が合う」と感じ、異なる窓から見ている人とは「気が合わない」と感じるのは自然なことです。これは善悪の問題ではなく、単なる視点の違いにすぎません。

それぞれの窓の特徴と価値観

  • 山の窓
    「理想に向けて優秀性をもって物事に対処したい」という価値観を重視します。
    責任感や誠実さを大切にし、他者に尽くすことや理想の追求によって自分の価値を証明しようとする傾向があります。

  • 稲妻の窓
    「素早い行動で物事に対処したい」という価値観を重視します。
    能力発揮やチャレンジ精神を大切にし、行動力や結果を出すことで成功を収めようとする傾向があります。

  • 星座の窓
    「理路整然と理性で物事に対処したい」という価値観を重視します。
    論理性や確実性を大切にし、慎重に計画を立て、確実に実行することで目標達成を目指す傾向があります。

  • 虹の窓
    「調和を重んじて物事に対処したい」という価値観を重視します。
    人間関係や協調性を大切にし、相手の求めるものを提供することで自分の欲求も満たそうとする傾向があります

詳しくは「【プチ診断付き】人間関係で疲れた方へ/少し気が楽になる捉え方のコツ!」で紹介している簡易診断を試してみてください。

自分や周囲の人がどの窓を好んで使っているかがわかると、人間関係の改善に役立つはずです。

認知的不協和の理解:対立を効果的に解消する

人間関係がこじれてしまったときには、心理学の「認知的不協和のメカニズム」を利用したアプローチが有効です。

認知的不協和とは、自分の中で矛盾する認知(考え方や態度)を抱えた状態に生じる不快感のことです。人はその不快感を減らすために、認知を変更したり正当化したりします。

認知的不協和を活用した関係修復法

  • ベンジャミン・フランクリン効果
    自分に敵意を持っている同僚がいた場合、あえてその同僚に小さな頼みごとをして協力してもらいます。協力してもらった後に同僚の心境には変化が起きやすいのです。自分が手を貸した相手のことを人は嫌いなままでいると不協和が生じるため、「じつは、自分はこの人のことをそれほど嫌っていないのかもしれない」と無意識に認知を変えます(アメリカの政治家・ベンジャミン・フランクリンが実際に用いたといわれる手法です)。

  • 小さな協力の連鎖
    小さなことでよいので、相手を助ける機会を作ります。相手を助けてみると、不思議と相手に対する印象が改善する場合があります。これは「自分が手を差し伸べたのだから、相手は悪い人ではないはずだ」と思いたくなる心理が働くためです。

  • 共通の目標設定
    対立している相手と共通の目標に向かって協力する状況を作ります。共通の課題に取り組んでいると、「この人とは対立している」という認知と「一緒に協力している」という認知の間に不協和が生じ、関係性の見直しが起こりやすくなります。

最初はぎこちなくても、小さな貸し借りや協力関係を積み重ねるうちに、お互いのわだかまりが解けていく可能性があります。無理のない範囲で相手とのポジティブな接点を作ることが重要です。

注意点としては、あからさまに策を弄すると相手に不信感を与えかねません。あくまで自然な頼みごとや助け合いから始めることが大切です。

参考:健康づくりネット「健康指導実施者のための研修のモデルケース」

アンガーマネジメント:怒りの感情をコントロールする

職場で感情的な衝突を避けるには、怒りの感情を上手にコントロールすることが必要です。アンガーマネジメント(怒りの管理)は、そのための心理学的テクニックの総称です。

職場で実践できるアンガーマネジメント術

  • 6秒ルールの実践
    怒りのピークは6秒程度といわれるため、カッとなったら心の中で6つ数えるか、その場を少し離れて深呼吸します。この短いクールダウンで理性を取り戻し、冷静な対応がしやすくなります。

  • 怒りのトリガー認識
    日頃から怒りのトリガー(引き金)を把握しておきます。例たとえば部下のある言動に毎回イライラするなら、「自分は何に価値を置いていて、それがどう侵害されたと感じたのか」を考えると、真の原因が見えてきます。

  • 感情と行動の分離
    感情自体は自然なものとして受け入れつつも、その結果の行動をコントロールします。怒りを感じること自体は悪いことではありませんが、怒りに任せた言動は人間関係を深く傷つけるリスクがあることを認識しましょう。

  • 組織的な取り組み
    チーム全体でアンガーマネジメントの研修を行い、怒りの感情と付き合うスキルを習得します。怒りの連鎖反応が起きやすい職場では、組織的にアンガーマネジメント研修を継続すると、冷静でプロフェッショナルな文化を醸成できます。

怒りは誰にでも生じる自然な感情ですが、マネジメントしなければ人間関係に深い亀裂をもたらします。アンガーマネジメントを通じて、怒りをうまく扱えるようになりましょう。

課題の分離:自他の問題を明確に区別する

アドラー心理学の提唱する「課題の分離」は、対人関係の悩み解消に役立つ強力な視点です。

課題の分離とは、自分の課題(自分でコントロール可能なこと)と相手の課題(相手にしかコントロールできないこと)を明確に分ける考え方です。

課題の分離の実践方法

  • 自分の課題の明確化
    自分が実際にコントロールできることは何かを特定します。例たとえば部下がなかなか成果を出せず上司である自分がいら立ちを感じている状況では、「成果を出すこと自体は最終的に部下本人の課題」であり、上司ができるのは、環境整備や指導という「自分の課題」を全うすることだと整理できます。

  • 他者の課題への過剰関与の回避
    相手の気持ちや評価など、自分ではコントロールできない領域に過度にエネルギーを注がないようにします。例たとえば、上司からの評価に過度に振り回されて苦しいときは、「評価するのは上司の課題、自分の課題は与えられた仕事を全力でやること」と境界を引き直します。

  • 責任と貢献の区別
    「責任を持つ」ことと「貢献する」ことの違いを理解します。例たとえば部下の成長に「貢献する」ことはできても、成長する「責任」は部下自身にあります。この区別を意識できれば、過度な責任感や無力感から解放されます。

  • 建設的な関与
    課題の分離は「相手を放任すること」ではありません。互いの責任領域を尊重しつつ、協力できる部分では真摯に関わる姿勢が大切です。部下に対する不満をぶつける前に、上司としてやるべきサポート(目標設定の見直しや適切なフィードバックなど)に注力するという風に思考を切り替えられます。

課題の分離ができるようになると、自分ではどうにもできない他者の反応に振り回されなくなるため、感情的な衝突も減ります。自分の努力が及ぶ範囲に集中し、生産性と心の平穏が両立できるようになるのです。

より詳しくは、アドラー関連の書籍で学んでみることをおすすめします。
⇒ アドラー関連の書籍はこちら(Amazon)

心理的安全性:安心して建設的な意見交換ができるようにする

職場の人間関係がぎくしゃくしている場合、心理的安全性を高める取り組みを行うことで改善が期待できます。

チームの心理的安全性は、ハーバード・ビジネススクールのエイミー・C・エドモンドソン教授が提唱した概念で、「このチームでは自分をさらけ出しても大丈夫だ、ミスしても罰せられない」という感覚のことです。

心理的安全性を高める5つの施策

  • 失敗に寛容な文化
    リーダーが率先して失敗に寛容な文化を築きます。ミスが起きたときには「なぜミスをしたんだ!」と責め立てるのではなく、「どうすれば次に防げるか一緒に考えよう」と建設的な姿勢を示します。チームメンバーは萎縮せずに挑戦できるようになります。

  • 意見の受容
    メンバーが意見を述べたり課題を報告したりした際に、それがたとえ批判的な内容やネガティブな情報であっても否定や非難から入らず受け止めます。意見を言ったことで笑われたり怒られたりしないとわかれば、皆が安心して発言できるようになります。

  • 発言機会の均等化
    チームで一人一人が順番に話す機会を設けます。会議での発言機会の均等化を意識し、発言が少ないメンバーにも意見を求め、全員が価値ある存在だという感覚を育みましょう。

  • リーダーの弱さの共有
    上司自ら弱みやミスを開示して模範を示します。「私もこんな間違いをして学んだことがある」と正直に話せば、「完璧である必要はない」というメッセージを伝えられます。

  • 心理的セーフティーネットの構築
    困った時に相談できる体制を整えます。上司への相談のしやすさや、「困ったら一人で抱え込まずに相談してほしい」というメッセージを日頃から伝え、問題が大きくなる前に対処できる環境を作ります。

Google社の研究などでも、心理的安全性が高いチームほど成果が上がることが明確になっています(参考:Google re:Work「効果的なチームとは何かを知る」)。

詳しくは以下にまとめていますので、ご確認ください。

心理的安全性バナー

まとめ

本記事では「人間関係の心理学」をテーマに解説しました。要点をまとめておきましょう。

信頼関係を構築するコミュニケーションの心理学として、以下をご紹介しました。

  1. メラビアンの法則:非言語コミュニケーションを強化する
  2. 積極的傾聴:相手の本音を引き出し信頼を得る
  3. 返報性の法則:協力関係を構築する
  4. 適切な自己開示:心理的距離を縮める
  5. アサーティブコミュニケーション:自分の意見を効果的に伝える

人間関係を円滑にする即効性のある心理学として、以下をご紹介しました。

  1. ミラーリング:無意識の親近感を生み出す
  2. 単純接触効果:自然に好感度を高める
  3. ラベリング効果:相手の行動変容を促す
  4. 類似性の法則:チームの結束力を高める

困難な人間関係を改善する心理学として、以下をご紹介しました。

  1. 4つの窓:価値観の違いを認識する
  2. 認知的不協和の理解:対立を効果的に解消する
  3. アンガーマネジメント:怒りの感情をコントロールする
  4. 課題の分離:自他の問題を明確に区別する
  5. 心理的安全性:安心して建設的な意見交換ができるようにする

心理学的アプローチは魔法のような即効薬ではありませんが、継続すれば確実に効果が現れます。心理学を味方につけ、人間関係の改善に役立てていただければ幸いです。

株式会社LDcubeでは、人間関係を円滑にするためのLIFO®プログラムを活用した研修会、eラーニング、LIFO®プログラムの社内インストラクター養成など幅広くご支援をしています。無料体験会なども行っています。お気軽にご相談ください。

  LIFO|LDcube(エルディーキューブ) LDcubeのLIFO(MSS)のご紹介ページです。行動科学に基づき、自己理解を土台として、個人やチームの成功促進・職場内の問題解決を目的に開発されたプログラムです。コミュニケーションの改善や組織の生産性向上が期待できます。 株式会社LDcube

▼関連資料はこちらからダウンロードできます。

自己理解バナー

LIFO資料ボタン

▼関連記事はこちらから。

  コミュニケーション研修とは何をする?目的や具体的な内容・進め方 円滑なコミュニケーションは、業務効率を高め、職場に活力をもたらす重要な要素です。一方、コミュニケーション不全は、組織力低下を招く恐れがあります。本記事ではコミュニケーション研修の目的や内容、対象者別のポイント、効果測定まで、網羅的に解説します。 株式会社LDcube
  行動特性を踏まえた自分・自己理解を深めるワークショップ(研修)とは! この記事では、自己理解を深めるための手法やツールについて紹介し、自分自身の意識や動機付け、特性についてのワークショップ(研修)の価値と効果、具体的な方法など詳しく解説しています。また、仕事やチームのパフォーマンスを向上させるために、LIFO®(Life Orientations)プログラムとその活用方法についても触れています。 株式会社LDcube
  自己理解を深める方法とは!5つの情報源について詳しく解説 「自分の強みってどんなこと?」自分のことは自分が一番分かっているようですが、その度合いは人により異なります。自己理解を深めることは仕事を効果的に進める上でも役立ちます。自己理解を深めることにつながる5つの情報源について解説し、自己理解を深める方法についてご案内していきます。 株式会社LDcube
  行動特性診断で自己理解・分析を促す! 性格分析ツールとの違いも解説! 自己理解や自分の分析を促すためには時にツールを活用することが効果的です。本記事では行動特性診断について、性格分析との違いを交えて紹介します。あなたはどんな行動スタイルが好みでしょうか? 株式会社LDcube
  職場コミュニケーションのカギは雑談にあり|組織的に効果を出すコツを解説! 職場での信頼関係の構築は業務の生産性を高めます。そのために必要な職場コミュニケーションのカギは雑談にあります。本記事では、その重要性、具体的な実践方法、対面とリモートワークでのポイントについて解説します。 株式会社LDcube
  職場コミュニケーション活性化事例19選!シーン別の特徴や成功の秘訣も紹介 本記事では「職場コミュニケーション活性化の成功事例19選」として取り上げて紹介します。さらに、職場全体、上司と部下、異なる部署間など、活性化したい関係性別に分けて詳しく解説しています。また、数々の取り組みから見えた成功の秘訣についても深掘りして解説します。 株式会社LDcube
  【個別無料セミナー有】コミュニケーション研修の導入検討は無料体験から! コミュニケーション研修は、社員のコミュニケーションスキルを向上させ、組織全体の連携を強化する上で非常に重要といえます。本記事では、実施の方法や形式、内容について、無料体験会の活用と併せてご紹介します。 株式会社LDcube
  新入社員研修でコミュニケーション能力を鍛えるには?ポイントを解説! 新入社員研修においてコミュニケーション力向上は重要かつ必要不可欠なテーマです。本記事では、コミュニケーションスキルの重要性と効果的な習得方法を紹介します。また、新入社員向けの研修の選び方や事例についても紹介します。 株式会社LDcube
  心理的安全性を高めるコミュニケーションのあり方とは?本質と具体策について解説! 心理的安全性は職場の生産性を高めるために重要です。本記事では、心理的安全性とコミュニケーションの関係性、個人と組織の観点から本質的な考え方、すぐに生かせる自分の行動面や組織マネジメントに効果的に取り入れるポイントなど詳しく解説します。 株式会社LDcube
  離職防止に役立つコミュニケーションの取り方!働きやすい組織づくりの秘訣 離職防止にはコミュニケーションの活性化が有効と考えられていますが、どのようにすれば活性化するのか分からないという方もいるのではないでしょうか。この記事では、離職防止に役立つ取り組みや効果がある理由、活用できるツールや具体的な事例などについて解説します。 株式会社LDcube
  やっぱり出社が必要?職場コミュニケーションが引き起こす問題と対処法とは? 近年、テレワークの普及などにより、職場のコミュニケーションの希薄化が進行しています。コミュニケーション不全を放置すると、生産性の低下や優秀な人材の流出など、企業に大きな損失をもたらしかねません。本記事では、職場コミュニケーションの問題点と、それを改善するための21の施策を詳しく解説します。 株式会社LDcube
  職場コミュニケーション研修のカギは「職場単位」|効果的に進めるポイントを解説! 職場コミュニケーションを円滑にするためにはスキル習得のための研修ではなく、職場単位での研修が効果的です。本記事では、研修の進め方、失敗パターン、社内トレーナーでの展開方法、実際の展開事例を紹介します。 株式会社LDcube
  新入社員のコミュニケーションの悩みに対する3つの解決策|ポイントを解説! 新入社員が抱えるコミュニケーション上の悩みを解決する方法をご紹介します。報連相や敬語の基本から、新入社員のコミュニケーションの悩みに効く研修プログラム、Z世代向けの学習環境構築まで、現場で使える具体的な解決策について解説します。 株式会社LDcube
  【全29個】ビジネススキル一覧表!階層ごとに必要なスキルも解説 ビジネススキルの習得はキャリアアップに欠かせません。しかし、「体系的な育成の仕組みを作りたいけど、どうすればいいかわからない...」そんな悩みを抱えている企業は少なくないでしょう。そこで今回は、カッツモデルに基づくビジネススキル一覧を紹介し、身につける方法などについて解説します。 株式会社LDcube


LDcube編集部
LDcube編集部
株式会社ビジネスコンサルタント時代から約60年、人材開発・組織開発に携わってきた知見をもとに、現代求められる新たな学びについて、ノウハウや知見をお届けします。

テーマで探す

Webinar
近日開催ウェビナー

Download
おすすめ資料

Article
おすすめ記事