
人材育成の目標とは?具体的な設定の流れと達成に向けた重要ポイント
人材育成で目標を立てる際、組織と社員の成長度合いを可視化する手段や、目標達成に寄与する人事施策の企画が必要です。
組織全体や部門ごとの目標設定をするにあたって、指標の決め方や進捗管理の方法、具体的なアクションがわからないという教育・人事担当者様もいるのではないでしょうか。
この記事では、人材育成の目標設定に関して、設定の流れや達成に向けた重要ポイントを詳しく解説します。
目次[非表示]
- 1.人材育成で重要なのは目標設定
- 2.人材育成の目標設定が生み出す効果
- 2.1.社員のモチベーション維持・向上
- 2.2.専門知識の習得・スキルアップの促進
- 3.人材育成の目標設定の流れ
- 3.1.①達成したい項目を洗い出す
- 3.2.②KGI・KPIを置いて目標達成の基準をつくる
- 3.3.③現実的な期限を設定する
- 3.4.④具体的なアクションを決める
- 4.人材育成の目標達成を支援する学習プラットフォームとは
- 5.まとめ
人材育成で重要なのは目標設定
企業の人材育成では、組織が求める理想の人材像に成長させるための目標設定が非常に重要です。
人材育成の目標設定は、社員に成長の方向性を示すことができ、「何を学ぶべきか、何を解決すべきか」を明確にします。
そのため、社員は成長の過程で混乱したり無駄な行動をしたりする機会が減り、モチベーションを維持したまま業務や研修に取り組むことができます。
専門的な知識やスキルの習得に焦点を当て、中間目標や最終的なゴールを設定することが大事であり、成長度合いの可視化や評価を行うための手段も不可欠です。
人材育成の目標設定が生み出す効果
ここからは、人材育成に目標を設定することで、組織にどのようなプラス効果がもたらされるのかを紹介します。
社員のモチベーション維持・向上
組織が求める人材像がどのようなものかを社員に共有することで、「その人物になるために目標を達成したい」という意欲を掻き立てられます。
組織全体の目標と併せて、社員個々に明確な目標を設定することで、日々の業務に対するモチベーションの維持をサポートできます。
また、モチベーション向上につなげるためにも、適切な中間目標を設定し、定期的に達成感を与える取り組みも大切です。
目標の達成はエンゲージメント向上にも寄与し、自発性のある社員の育成や組織の活性化につながります。
専門知識の習得・スキルアップの促進
社員が配属された現場ごとに、必要な専門知識やスキルの取得を目標に設定することで、成長を早められます。
社員が工夫しながら自律的に学ぶ機会を創出するためにも、学ばなければ習得できない知識やスキルを、自分自身で目標に設定することが重要です。
人材育成の目標設定の流れ
人材育成の目標設定は、達成したい項目の洗い出しから始まります。その後、KGI・KPIを置いた目標設定や適切な期限の設定、具体的なアクションという流れになります。
ここからは、人材育成の目標設定の一般的な流れを解説します。
①達成したい項目を洗い出す
組織と組織に属する社員の課題に合わせて、人材育成で達成したい項目を洗い出します。
例えば、営業部門の場合、年間売上の増加や新規顧客獲得数の増加、営業プロセスの効率化、営業スキルの向上などの項目があります。
過去の業績や足りないスキルなどを考慮し、まずは大きな項目から整理していきましょう。
②KGI・KPIを置いて目標達成の基準をつくる
成長度合いを可視化するために、抽象的な目標ではなく、定量的に評価できる指標でKGI・KPIを設定することが大事です。
例えば、最終的な目標にあたるKGI(重要目標達成指標)に売上目標達成率を設定したとします。KPI(重要業績評価指標)は、売上目標達成率に影響する特定スキル・知識を習得した人数や割合、学習ツールの活用度、研修の受講者数や研修後のテストの成績などを設定します。
このように、できる限り数字で評価できる指標を設定すると進捗を客観的に把握することが可能です。また、人材育成の施策に対する効果測定にも役立ちます。
③現実的な期限を設定する
目標の難易度や取り組みの内容に応じて、現実的な期間を設定しましょう。
短期的な取り組みの場合は1週間以内や1ヶ月以内、中長期的な取り組みの場合は3ヶ月や半年、1年というように具体的な期間を決めます。
短期目標の場合、進捗状況を把握しやすく、その後の取り組みの改善をしやすいという利点があります。
④具体的なアクションを決める
目標達成に向けて、人材育成を行うための手段を具体的に計画して実行しましょう。
例えば、専門知識やスキル習得を目的としたオンライン研修の実施や、リーダーシップ開発、キャリア開発、ダイバーシティなどのトレーニングを企画します。
施策を計画したあとは、実行・効果測定・改善というPDCAを回すことで、目標達成を支援することができます。
研修や講座、トレーニングでの成長や目標の達成度合いを適切に評価するため、学習者の受講状況や成績などを可視化できる学習プラットフォームの導入が望まれます。
人材育成の具体的なプログラムの企画・設計については、関連記事をご覧ください。
人材育成の目標達成を支援する学習プラットフォームとは
人材育成の目標達成に向けて、組織と個人に合わせてカスタマイズ可能な学習プラットフォーム(LMS)の導入がおすすめです。
例えば、組織全体で学習進捗の見える化や社員の成長度合いの評価・フィードバックに役立つのが『CrossKnowledge LMS』です。
『CrossKnowledge LMS』なら、学習コンテンツや研修コースの作成・管理・提供をはじめ、受講者の学習履歴のリアルタイム確認、任意の項目を作成したアンケートの実施、統計データの確認などを行えます。さらには多言語にも対応しています。
特定部門の教育に関わっている担当者様には、オンライン研修・集合・個別学習などの企画・実施に加え、学習管理やフィードバック&コーチング機能まで提供するAI活用学習プラットフォーム『UMU』がおすすめです。
『UMU』では、複数の研修をかけ合わせたブレンディッドラーニングが実施でき、組織・受講者ごとの進捗状況管理ができます。また、事務局からの情報発信だけでなく、受講者間で成功事例の共有や、動画コンテンツの共有なども手軽にでき、現場の学びを加速させます。
『CrossKnowledge LMS』と『UMU』の効率的な活用方法やノウハウの共有、導入・運用サポートをご希望の方は、お気軽に『LDcube』までご相談ください。
まとめ
この記事では、人材育成の目標について以下の内容で解説しました。
- 人材育成で重要な目標設定とは
- 人材育成の目標設定が生み出す効果
- 人材育成の目標設定の流れ
人材育成の目標を明確化することは、社員のモチベーション維持や向上につながり、現場で必要な専門知識やスキルの習得を促進できます。
目標の達成度合いを把握するためには、定量的に評価できる指標でKGI・KPIを置くことが望ましく、PDCAを回した人事施策によって目標達成をサポートできます。
『LDcube』では、組織全体に焦点を当てて学習の提供や学習管理ができる『CrossKnowledge LMS』、多種多様な研修や学習方法を組み合わせて各部門に最適な学びを創出する『UMU』を提供しています。
貴社の課題や組織の目標に合わせて、最適な学習ツールの選定から上手な活用方法まで丁寧にサポートしますので、ぜひこの機会にお気軽にご相談ください。