

本社 〒983-8560 宮城県仙台市宮城野区扇町1-7-36
https://www.miyagi-hino.co.jp/index.html
宮城日野自動車株式会社は、宮城県をテリトリーとしており、日野自動車のトラックやバスの商品・サービスを提供しています。
仙台本社、石巻営業所、古川営業所、大河原営業所の4拠点を持ち、県内全域をカバーしています。
また、トラック・バスの販売、整備、部品供給など、迅速なアフターサービスを提供しています。
「人、そして物の移動を支え、豊かで住みよい世界と未来に貢献する」。
このHINO基本理念を掲げ、顧客と社会の課題に向き合う宮城日野自動車株式会社。
同社は、日野自動車グループがマテリアリティ(経営上の重要課題)として定める
「デジタルデータ活用を通じた社会課題の解決」を、先進的に推進しています。
2023年からパフォーマンスの向上を目的に、AIを活用した学習プラットフォーム「UMU」を導入し、
組織の学習基盤を築いてきた同社が、次なる一手として着目したのが「AIリテラシー」の向上でした。
将来のAI本格導入を見据え、同社が選んだのは、ツールの導入を急ぐことではなく、まず「人の成長」に投資すること。
長年の信頼を置くパートナーの株式会社LDcubeと共に、
UMUが提供する実践型AIリテラシー学習プログラム「AILIT(エーアイリット)」のワークショップを実施しました。
「AIから、取り残されるわけにはいかない」。
その想いを背景に、なぜ同社は「全社的なAIリテラシー教育」という戦略的な一歩を踏み出したのか。
その背景と、組織にもたらされた確かな変化について、デジタル化推進チームの國分 健二さんにお話を伺いました。


―まず、今回のAIリテラシー研修以前のお話からお聞かせください。そもそも2023年にUMUを導入された当初の目的や背景は何だったのでしょうか。
「2023年の導入当初、経営層には『人材育成や情報共有がうまく機能していないのではないか』という懸念がありました。
会社からの指示の浸透度合いが分かりづらく、スキル教育も一方通行になりがちだったのです」と國分さんは語ります。
情報共有も紙ベースが多く、社内の連携を強化する上で、より効率的な仕組みが必要だと感じていたといいます。
「このような背景から、まずは学習プラットフォームとしてUMUの活用を始めました。
当初は会社の理念浸透や、営業スタッフ間での経験・ナレッジ共有がUMU活用の主な目的でした」。
現在では特に整備部門での「メカニック教育」にUMUが活用されています。
「整備の基本作業は、経験による差が出やすい領域です。そこで、全メカニックが同じレベルの作業を実践できるよう、UMUで作成した動画教材を視聴し、テストで理解度を確認するというサイクルを回しています。これにより、業務品質の標準化が進みました」。
UMUは、全社員が同じレベルで業務を行うための「道しるべ」として機能している、と國分さんはその効果を語ります。

―確かな手応えを感じる中で、なぜ次のテーマとして「AIリテラシー」を選ばれたのでしょうか。
「一番は、生成AIの進化のスピードから『取り残されたくない』という想いです。将来、本格的にAIを導入する際に、社員がスムーズにその価値を享受できる状態を目指しました」。
そのためには、まず積極的に学べる環境を整えることが不可欠だと考えたのです。
「現状、社内では生成AIの業務利用に一定のルールがありますが、『見ないふり』をしていては、いずれ大きな差がついてしまいます。だからこそ、今のうちからAIと正しく向き合い、来るべき時代に備える必要がありました」。
―将来、全社でAIを安全かつ効果的に活用するために、どのような「組織の土台」が重要だとお考えになりましたか。
「まずは『AIとはどういうものか』を正しく知り、そのリスクも併せて理解することです。その上で、少しずつAIに触れて慣れておく。今回のAILIT導入は、まさにそのための土台作りだと考えています」。
いきなり大きな結果を求めるのではなく、着実に一歩ずつ進めることが重要だった、と國分さんは強調します。

―AIリテラシー向上というテーマについて、パートナーであるLDcube社にご相談されたのですね。
「LDcubeさんとはUMU導入時からのお付き合いで、普段から深い知見をお持ちだと感じていました。既に信頼関係があったため、今回も安心して相談することができました。」
―すでに活用されていた「UMU」の提供元であるユームテクノロジージャパン社から、発展的なテーマを学べることに、どのような価値を感じられましたか。
「UMUというツール自体が、2年以上の活用実績を通じて社内に浸透していたことが大きいですね。新しいことを始める際の心理的なハードルが低く、社員も抵抗感なく、すんなりとAILITを受け入れてくれました」。
全社的な取り組みを進める上で、この「使い慣れている」という安心感は非常に価値があったと感じています。

―AILITに参加された皆様が、「AIを自分ごととして捉えられた」と感じた具体的な瞬間があれば教えてください。
「参加者から最も多く聞かれたのが、『RSTCCフレームワークを知れたのが大きかった』という声です」と國分さんは顔をほころばせます。
「これまで何となく"遊び"でAIを使っていたメンバーも、このフレームワークを知ったことで、AIから得られる回答の質が劇的に変わることを実感しました。良い指示を出すための具体的な『型』を知ることで、『これなら自分の業務でも使える』と、AIを自分ごととして捉えるきっかけになったようです」。
―「AIを正しく恐れ、賢く使う」という観点で、AILITがもたらした最も大きな意識の変化は何だったと思われますか。
「受講するまでは、多くの社員が『情報漏洩のリスクがありそうで怖い』『誤った情報が生成されるのでは』といった、漠然とした不安を強く持っていました。しかし、研修でAIの仕組みやリスクの正体を知り、その上で活用法を学ぶことで、漠然とした不安が『もっと便利な使い方を知りたい』という前向きな興味に変わったのです」。
AIは万能ではないと理解した上で、リスクを過度に恐れるのではなく、対策を講じて安全に使う。この共通認識が醸成されたことが、AILITがもたらした最大の成果だと感じています。

―今回築かれた土台の上に、今後、UMUをどのように活用して組織の成長につなげていきたいですか。
「基本となる社員間のナレッジ共有は、仕事の品質向上のため今後も継続していきます。
それに加え、UMUという学習基盤を軸にしながら、今回のAILITのような専門的なテーマについても学ぶ機会を設けることで、『社員がこれからの時代に知っておくべき知識』の習得を促進していきたいです」。
UMUをハブとして人材育成を加速させることが、ひいては企業価値を高めることにつながると信じています。
―最後に、同じようにAIの本格導入を前に、AIタレント育成の重要性を感じている企業担当者へメッセージをお願いします。
「生成AIの進化の速さに対し、このまま見て見ぬふりではいけないという危機感や、業務にAIを活用して全社の生産性を向上したいという期待感から、今回AILITを導入しました。生成AIに対する不安やリスクは、どの企業も同じように感じているはずです」。
「しかし、リスクを正しく理解し、ルールを守って賢く使えば、これほど強力なビジネスサポートはありません。今回、使い慣れたUMUの提供会社から学ぶことで、社員はスムーズに新しい知識を吸収し、AIへの不安を払拭して、今後の導入への大きな可能性を感じることができました」。
「まずはAIの可能性を学び、活用するための環境づくりと人材育成から始める。この一歩が、グループが実現したい未来への大きな一歩になると確信しています」。
UMUが提供するAILITは、学術的な根拠に基づいた実践型AIリテラシー学習プログラムです。
生成AIへの不安を解消し、AIを実務で使いこなすことで業務の可能性を広げ、新たな価値を創造する能力を育みます。
体系的な知識を学ぶeラーニングコースと、短期集中で実践力を養うハンズオンワークショップを提供。
AIとの対話を具体的な「RSTCCフレームワーク」で再現性のあるスキルへと昇華させ、業務の生産性向上と組織変革を加速させます。
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