統轄部 ゼネラルマネージャー
兼 コンプライアンス室 室長
米地 令旨 様
役職別や新入社員対象のコンプライアンス研修実施の他、HEP、LIFO、SBRP、行動の柔軟性開発プログラムのライセンシーとして社内研修を実施しています。
運営部 アシスタントマネージャー
人財委員会 サブプロジェクトマネージャー
谷口 一久 様
パーク内の運営と人財育成の仕組みの提案、ITS、SBRPの社内研修の講師も務めます。
「求める人財像や目指す姿はあるが、それに伴った教育機会がつくれていない」
「研修の内製化を進めたいが、社内のノウハウやコンテンツでは限界がある」
このようなお悩みをお持ちの方は多いのではないでしょうか。
アワーズ様では、ライセンスプログラムを活用することで、
「研修の内製化」と「継続的な教育機会の提供」を実現し、3つのSmileを創造する取り組みを実施しています。
本記事では、 米地 令旨 様、谷口 一久 様の2名にインタビューした内容をレポートします。
当社は、「こころ で とき を創る Smileカンパニー」を企業理念とし、
「いのちを見つめ、問い続ける。いのちの美しさに気づく場所。」
をパークテーマとした動物のテーマパーク「アドベンチャーワールド」を運営しています。
上記のような考えやビジョンを実現する上で、当社では以下のように、「3つのこころ」と「3つのSmile」を大切にしています。
これらの「大切にすること」を継続して実現していくためにも、人財育成のアップデートが課題でした。
研修や学びの機会を増やしていくよう経営トップから方針が伝えられたこともあり、費用対効果が高く、そして継続的かつ柔軟にプログラムを実施できる教育施策の構築が必要でした。
当社では、ライセンスプログラムを全て取得しています。
「継続的な教育機会の創出」と「研修内製化」、そして費用対効果を考えると、ライセンスプログラムが最も良さそうだと考えました。
決め手はやはり、プログラムの分かりやすさと実践的な内容であるということでした。ライセンスプログラムを活用すれば、受講者にとって分かりやすく、実際の業務にも活用してもらえそうだと感じたことが、大きなポイントでした。
各ライセンスプログラムの導入プロセスにおいては、トライアル的に上層部や現場管理職を巻き込みながら、理解をしてもらうよう努めました。
また、導入決断にあたっては、LIFOライセンスをはじめとして、これまでに他社でも取得者が多いことは1つの安心材料でした。
「ライセンス取得者が多いのには訳がある」と感じていましたが、それは取得して活用してみても納得がいき、当時ライセンスを取得して良かったと感じています。
各プログラム毎の取り組み内容は以下の通りです。
SBRPは、新入社員が思考の柔軟性を持ち、困難を成長に変える力を身に付けることを目的とした研修プログラムです。入社直後のLIFO研修を経た後、配属直前に実施することで、職場での実践を促します。また、SBRPは全社員を対象に手挙げ制でも実施しており、半日×2回のプログラムとして定期的に開催しています。
加えて、若手や中堅社員のキャリアビジョンを明確にするために、SBRPプログラムの1つであるVIAを活用した研修を開発しています。VIAワークショップでは、社員一人一人が自身の強みや特性を深く理解し、将来のキャリアを具体的に描けるようになることを目指しています。そのために、キャリア開発のためのテキストやVIAの診断ツールを活用し、個々のキャリア意識を高める支援を行う予定です。
~研修の実施方法と工夫~
各研修プログラムは、手挙げ制での研修も実施しており、参加者の都合に合わせて複数の日程を設けることで受講しやすい環境を整えています。繁忙期を避けた時期に募集をかけることで、一定の受講者数を確保し、安定した実施が可能となっています。
また、コロナ禍の影響で一時的に手挙げ制での集合研修の中断を余儀なくされましたが、現在は階層別研修や新入社員研修に統合する形で再開しています。今後も研修の内容や実施方法を見直しながら、より効果的な人財育成プログラムを提供していく予定です。
全体的には、ライセンスプログラムを活用することで、社内講師が実践的な研修プログラムを実施するという、研修の内製化が実現できている点が1番の成果だと感じています。受講者からも、「社内の知っている人が講師をやっているので、親しみがある(受けやすい)」といった声をもらっています。
それぞれのプログラム別に振り返ってみると、以下の通りです。
昨年のTL(チームリーダー)研修では、LIFOスタイルの話題が頻繁に上がり、社員同士で「ほかの人のスタイルも知りたい」との関心が高まりました。特に、部下との関わり方に悩む社員が多く、LIFOはTL層にとって有益なツールとなりました。
新入社員向けの研修では「レポートの結果が自分に当たっている」との声が多く聞かれました。また、全社員向け研修では「相手のLIFOスタイルとの違いで受け入れてもらえない場合はどうすればいいのか?」といった質問が出ましたが、最近ではそのような疑問が少なくなり、納得度が高まっていることがうかがえます。
プログラム自体は非常に有益なもので、受講者からも内容に納得感があるという声が多く上がります。研修受講後、社内で立ち上がった「メリーゴーランドリニューアル」プロジェクトにITSを活用し、設計段階まで進行した事例もありました。コロナ禍の影響で中断を余儀なくされましたが、ITSを業務へ活用した1つの成功体験と言えます。
一方で、実際の業務に生かすことが難しいという課題もあります。アイデアを発散させるだけでなく、収束までのプロセスも含めたテクニックを学ぶことで、実務への応用がより容易になると感じています。
このように、各研修が社内で確実に根付いており、それぞれの層に適した形で実施することができています。
<受講者の声>
HEP
・自分を見つめ直す良い機会になりました。
・自身を深く内省することはとても怖かったが、新たな気付きもあり、受講して良かった。
・他者からのフィードバックで自己内省を深めることができた。
・自分では自己開示をしているつもりでも、自己認知と他者認知に少なくない差があることに気付いた。
・最初は受け入れられなかった自身への気付きも、研修の中で受け入れることができた。
現在、当社では受講者が自由に学べる環境を整えようとしています。新人研修は今後も継続しつつ、研修に対する抵抗感を減らし、「会社のため、そして自分自身の成長のために学ぶ」という文化を根付かせたいと考えています。
研修の設計においては、受講者の課題や必要なスキルを考慮し、それに基づいた研修を企画しています。しかし、毎年実施する内容が変わるため、学習の一貫性が保てず、受講者によって学びの内容にばらつきが生じる可能性があるという課題もあります。
そこで、私たちは研修の内容を整理し、体系的に学べるプログラムを構築することを目指しています。例えば、研修のロードマップを作成し、基礎から応用へと段階的に学べるカリキュラムを整備することで、受講者が自身の成長を実感できる仕組みの構築を検討しています。
今後は、研修プログラムの体系化を進め、学びの継続性を確保しつつ、受講者が自らの成長に向けて主体的に学べる仕組みを構築していきたいと考えています。そのために、組織全体での学習文化の醸成を図り、社員一人一人が意欲的に学べる環境を提供することを目指します。
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