社員との面談や研修の場で、キャリアについてどのように考えているかを聞くと、よく返ってくるのが「キャリアが分からない」という声です。
今の仕事を続けていて良いのか、自分にはどのような可能性があるのか、このまま年次を重ねて良いのか。はっきりした不満はなくても、漠然とした不安を抱えたまま働いている社員は少なくありません。人事やマネジャーとしても、どのように支援すればよいのか悩むことも多いのではないでしょうか。
一方で、キャリアが分からないという状態そのものを、問題として扱う必要はありません。むしろそれは、将来や働き方に真剣に向き合おうとしているサインです。
問題は、その状態を放置してしまうことにあります。背景には、選択肢の増加やキャリア自律の誤解、日々の業務と将来像が結びついていないことなど、個人では解決しにくい要因が存在します。
では、企業や人事担当者としては何ができるのでしょうか。本記事では、キャリアが分からない社員が増える理由を整理した上で、放置した場合のリスク、そして人事が取るべき具体的な打ち手を解説します。
ポイントは、正解を与えることではなく、強みを軸にキャリアを考えるための土台を整えることです。
社員と組織の双方にとって前向きなキャリア支援のヒントを探っていきます。
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