リーダーシップがある人とは?5つの特徴と育成する方法を詳しく解説
「リーダーシップがある人って、どういう共通点があるのだろうか?」
「自分もリーダーシップがある人になることは可能かな?」
「リーダーシップがある人」に憧れているものの、なかなか難しいとお悩みの方は多いのではないでしょうか。また、組織において「リーダーシップがある人」を見つけて育成したいものの、リーダー候補がなかなか見つからないという企業担当者もいるかもしれません。
この記事では、「そもそもリーダーシップとは何か」を含めて、「リーダーシップがある人」がどういう特徴を持つか整理して解説していきます。
なお、詳しくは記事内で解説しますが、リーダーシップは生まれつきのものではなく、後天的に獲得することも可能という考えが現代では主流です。
一方で、目指すべきリーダーシップの理想像は、組織やメンバー、部署によっても異なることがほとんどです。そのため、実は、「どのようなリーダーシップを理想とするのか」を考えることも非常に重要となります。
自社に合う「次世代リーダーを育てたい」という企業担当者にも参考になる情報をまとめているので、ぜひ参考になさってみてください。
▼リーダーシップ開発については下記で詳しく解説しています。合わせてご覧ください。
⇒リーダーシップ開発とは?実務で使える6ステップの実践ポイント
▼次世代リーダーの選抜については下記で詳しく解説しています。合わせてご覧ください。
⇒育てるべきは誰?次世代リーダー選抜の新たな視点
▼次世代リーダーの選抜と育成については下記にまとめました。施策検討にお役立てください。
目次[非表示]
- 1.「リーダーシップがある人」とは?
- 1.1.そもそもリーダーシップとは
- 1.2.リーダーシップの定義は時代とともに変遷してきた
- 2.「リーダーシップがある人」が共通して持つ特徴5個
- 2.1.洞察力・協調性:周囲と良好なコミュニケーションを取れる
- 2.2.求心力・影響力:他のメンバーを引っ張っていく力を持っている
- 2.3.説得力:発言や行動に説得力がある
- 2.4.レジリエンス:困難を乗り越えてチャレンジし続けられる
- 2.5.決断力:迅速に最適な意思決定を行うことができる
- 3.リーダーシップは訓練で身につけることが可能
- 4.組織によって求められるリーダーシップの種類は違ってくる
- 5.組織に合う「リーダーシップがある人」を育てる方法6ステップ
- 5.1.ステップ1:リーダーシップ開発の目的・目標を明確にする
- 5.2.ステップ2:現状を分析してニーズを特定する
- 5.3.ステップ3:プログラムを設計する
- 5.4.ステップ4:予算とリソースを確保する
- 5.5.ステップ5:参加者を選定する
- 5.6.ステップ6:プログラムを実施する
- 6.組織に合う「リーダーシップがある人」を育成するポイント
- 6.1.ポイント1:自社が求めるリーダーシップとは何かを明確にする
- 6.2.ポイント2:座学だけでなく実践を通じてリーダーシップを育む
- 6.3.ポイント3:カスタマイズが可能など柔軟に対応できる研修会社を選択する
- 7.まとめ
「リーダーシップがある人」とは?
「リーダーシップがある人になりたい」「リーダーシップのある社員を育成したい」という具体的な方法を考える前に、まずは「リーダーシップがある人」とはどういう人なのかを正しく理解することがとても大切です。
そのために、「リーダーシップ」の定義をしっかりと理解していきましょう。
そもそもリーダーシップとは
リーダーシップとは、指導者(リーダー)としての素質・能力・統率力を意味する言葉です。
つまり、「リーダーシップがある人」というのは、指導者(リーダー)としての素質や能力、統率力を持っている人、ということになります。指導者(リーダー)に向いている人、と定義することもできるかもしれません。
これだと定義が曖昧なのでもう少し踏み込むと、リーダーシップとは、他の社員を導いて、組織全体の目標達成に導く能力を持っている人ということができます。また、チームを導いていくために、目標設定能力や強い指導力、効果的なコミュニケーション能力、論理的思考力を持っている人も「リーダーシップがある人」と言われることが多いでしょう。
実在の人物としては、Appleの共同創業者であるスティーブ・ジョブズや、Microsoftを創業したビル・ゲイツ、京セラや第二電電(現KDDI)を創業した稲盛和夫、ソフトバンクグループを創った孫正義などが、リーダーシップのある経営者として知られています。
ただし、「指導者としての素質・能力・統率力」がどういうものを示すかは、時代とともに変化してきており、さらには会社によっても違ってくることに留意しなければなりません。
リーダーシップの定義は時代とともに変遷してきた
リーダーシップに関する研究には歴史があり、リーダーシップの定義は時代とともに変遷してきた過去があります。
リーダーシップ研究初期の「特性理論」では、「リーダーシップは生まれ持った資質である」とされ、優れたリーダーに共通して見られる資質や特性を解明しようと試みる研究が行われていました。しかしながらこの特性理論では、優れたリーダーの特性を見つけることができず行き詰まってしまいました。
20世紀になるとピネーやシモンらの心理学者が登場し、特性理論から行動理論へと変遷していきます。これにより、リーダーシップは生まれ持った特性だけではなく、状況や組織文化などさまざまな要因で後天的に獲得するものだという考え方が主流になってきました。
現代では、リーダーシップはスキル・知識を習得することにより習得が可能であり、組織の特定のニーズに合わせてリーダーを育成できるという考え方が一般的です。
▼目指すべきリーダーシップの形も変化しつつあります。これについては「次世代リーダー育成の【最重要ポイント】とは!? その鍵はタスクアサイン!」の記事もお読みください。
「リーダーシップがある人」が共通して持つ特徴5個
ここからは、「リーダーシップがある人」がどういうものか、さらに理解するために、リーダーシップがある人の多くが共通して持つ5つの特徴を解説していきます。
「リーダーシップがある人」が共通して持つ特徴5個
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それぞれの特徴について、具体例なども交えながら詳しく解説していきます。
洞察力・協調性:周囲と良好なコミュニケーションを取れる
リーダーシップを発揮できる人は、周囲のメンバーから信頼を勝ち取り共通の目標に向けて先導していける力を持っている人物です。そのため、洞察力や協調性を持ち、周囲と良好なコミュニケーションを取ることができる能力を持っています。
「リーダーシップがある人」が持つ洞察力・協調性の例
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周囲と距離を置いていたり、周囲から苦手と思われていたりするリーダーでは、チームが一丸となって共通のゴールに向かって邁進していくことは難しいでしょう。
また、メンバーを日頃から良く観察して、相手に合わせたアドバイスや指示の仕方、育成方法を実践できる能力も重要です。メンバーからの信頼を勝ち取ることで、目標達成に必要な業務を遂行できるからです。
「同僚や部下が困っていたら話を聞く」「ビジネスマナーを守った上で組織の規範となるような行動を取ることができる」など、周囲からの信頼を勝ち取ることで、「このリーダーになら付いていきたい」と思われることが重要です。
▼コミュニケーション能力については、以下の記事もぜひ参考になさってください。
⇒コミュニケーション能力が高い人の特徴6つ!アップさせる方法も解説
求心力・影響力:他のメンバーを引っ張っていく力を持っている
周囲のメンバーを率先して引っ張っていくための「求心力」や「影響力」を持っているのも、リーダーシップのある人が共通して持っている特徴といえます。
いくら周囲から信頼されていても、発言力がなかったり人を先導する力がなかったりする人は、リーダーシップを発揮することはできないでしょう。
ただし、他のメンバーを引っ張っていく方法は組織によってやり方がさまざまあります。
強い求心力を持って率先してチームを引っ張っていくタイプもあれば、他のメンバーと肩を並べて一緒に目標に向かって行くようなリーダーシップのタイプもあります。
いずれにしても、周囲のメンバーと良好な関係を保ちつつ、ゴールに向かって進める力を持っている必要があります。
説得力:発言や行動に説得力がある
発言や行動に説得力が伴っていることも、リーダーシップがある人が共通して持つ特徴のひとつです。説得力がある発言・行動ができるリーダーは、周囲に肯定されて信頼され、問題解決に向かって進んでいくことができます。
説得力がなければ、いくらリーダーや上司として発言の機会を与えられても、周囲からの信頼や賞賛を得ることはできないでしょう。また、発言に説得力があったとしても行動が伴っていなければ、「口ばかり」と思われてしまい、真に信頼されることは難しいでしょう。
リーダーシップを発揮できる「説得力」の例としては、以下のようなものがあります。
「リーダーシップがある人」が持つ説得力の例
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上記のような説得力のある発言や行動ができているか、確認してみましょう。
レジリエンス:困難を乗り越えてチャレンジし続けられる
リーダーシップがある人は、共通して、「レジリエンス(回復力・耐久力・再起力)」を持っています。レジリエンスとは、困難やストレスに直面しても、自信を回復し、前進し続ける能力のことを指します。
リーダーは組織内の混乱や困難な状況を解決し、チームを成功に向けて動かす役割を果たすため、高いレジリエンスを持つことが求められます。リーダーが少しの失敗で落ち込んでいるようでは、目標達成を実現することは難しいでしょう。
リーダーが前向きに困難と対峙する姿を見せることで、部下もリーダーの行動と姿勢を模倣しようとする効果もあります。それがまた高いリーダーシップを形成することにもつながります。
このような高いレジリエンスを持つリーダーシップを発揮することで、それが部下に伝わり、チームや職場全体のレジリエンスを底上げすることも可能です。
▼レジリエンスは先天的な特性ではなく、学びや経験を通じて培うことができる能力です。さらに詳しくは、「レジリエンスがリーダーに必要な理由!ポイントや研修など解説」の記事もご覧ください。
決断力:迅速に最適な意思決定を行うことができる
リーダーシップのある人は、スピーディかつ最適な意思決定を行う「決断力」を持っています。組織の中で最終的な決断を行うのはリーダーであり、決断が遅かったり間違った決断を下してしまったりすると、目標を実現することが難しいからです。
特に、変化が激しく将来の予測が困難なVUCA時代では、最適解を見つけるのが難しく、意思決定を下すには高度な思考力や心の強さが必要となります。
そのため、決断力といっても単に「決断できること」では足らず、自信を持って決断するための情報収集能力や分析力、柔軟な思考力などさまざまな能力が根底に必要となります。
決断力を備えた「リーダーシップがある人」の特徴
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こうした決断力は、「決断するという経験」を積み重ねていくことで磨かれていくものです。
現時点で「自分には決断力がないからリーダーシップがない」「自社には決断できるメンバーがいない」と思っても悲観せず、訓練・育成していくことを検討してみましょう。
リーダーシップは訓練で身につけることが可能
2章では具体的に「リーダーシップがある人」が共通して身につけている5つの特徴を紹介しました。こうした特徴を自分でも兼ね備えていれば、リーダーシップを既に持っている人物といえるでしょう。
しかしながら、もし「自分にはリーダーシップがないな」と思ったとしても、安心してください。
最初に解説した通り、リーダーシップというのは生まれながらにしての素質とは別に、訓練することにより後天的に身につけることができるものだからです。
企業人事担当者で「我が社にはリーダーシップを持つ人材がいないな」と思っている場合にも同様で、現時点でリーダーシップがある人材がいなくても、育成することが可能です。
次章からは、リーダーシップを身に付けていくために必要な知識について解説していきます。なお、弊社LDcubeでもリーダーシップ開発やリーダーシップ研修のプログラムをご用意していますので、ぜひ興味がある方はお問い合わせください。
▼ リーダーシップ開発に適した年齢が調査により分かりました。下記にまとめています。
▼ リーダーシップ開発に関連して、次世代リーダーの選抜と育成について資料にまとめました。
組織によって求められるリーダーシップの種類は違ってくる
「リーダーシップは育成できる」ということをお話しましたが、ここでもう一つ重要なポイントがあります。それは、組織によって求められるリーダーシップの種類が違ってくる、ということです。
例えば、強い統率力を持つカリスマのようなリーダーがいたとしても、そのリーダーが全ての組織において理想のリーダーかというとそうではないからです。カリスマ経営者としては良くても、現場のリーダーとしては適切ではないケースもありえます。
リーダーシップのある人物として有名な孫正義さんはとても理想的な経営者ですが、現場のリーダーが孫正義さんだと、萎縮してしまうメンバーもいるかもしれません。また、管理部門など社内のサポート業務を丁寧にこなしていく現場だと、合わない可能性もあります。
以下に、リーダーシップの種類と向いている組織の例をまとめてみたので、ぜひ参考になさってみてください。
【リーダーシップの種類と向いている組織の例】
種類 |
概要 |
向いている組織 |
民主的な |
組織全体の声を集めて、メンバーの意見を反映させながら組織の方向性を決めていくリーダーシップ |
メンバーが有能で高い自律性を備えている組織 |
独裁的な |
統率力・決断力があり、一方的な意思決定を下すことが多いリーダーシップ |
早いスピードでビジネスを展開していくような組織 |
ビジョン型 |
事業のビジョンや目標を明確にし、メンバーと共に成長しながら成功に導くリーダーシップ |
急成長している小規模な組織や、変革や組織再編が行われている大規模な企業に効果的 |
官僚的な |
人間関係などの私情的な要素を切り離して、組織やチームの目標達成に必要な業務を淡々と遂行していくリーダーシップ |
規則やルールを遵守することが必要であり、決まった手順で業務を遂行する組織 |
ここでは4つのリーダーシップの種類を例として解説しましたが、完全に分類できるものではなく、それぞれの特徴が混ざりあったようなリーダーシップが理想、という組織も存在するでしょう。
また、組織としては「独裁的なリーダーシップ」が理想だと思っていても、現場の人間によってはパワハラと感じてしまうケースもありえます。
どのようなリーダーシップを目指すべきかは、現場の雰囲気も加味した上で、組織ごとにチューニングしていく必要がある点に注意しましょう。
組織に合う「リーダーシップがある人」を育てる方法6ステップ
ここからは具体的に、組織に合致するリーダーシップ開発を実践する方法を6ステップで解説していきます。
自社内で、リーダーシップ開発・育成を行いたい企業はぜひ参考になさってみてください。
ステップ1:リーダーシップ開発の目的・目標を明確にする
まずは、なぜ社内でリーダーシップを発揮できる人材を育成したいのか、その目的や目標を明確にします。
先ほど解説した通り、組織によって求められるリーダーシップは異なりますし、組織の人材戦略によっても育成すべきリーダーシップ像が変わってきます。組織の戦略や価値観との整合性を確保することは、効果的なリーダーシップ開発プログラムを設計する上で欠かせないステップとなります。
以下の3つのポイントを参考にして、どのようなリーダーシップ開発を目標に置くのかを設定していきましょう。
目的・目標の明確化のポイント (1)リーダーシップ開発の目的を組織のビジョンと結びつける: (2)目標をSMARTに設定する: (3)ステークホルダーとの合意形成を図る: |
ステップ2:現状を分析してニーズを特定する
2つめのステップは、現在の状態を分析してニーズを特定するフェーズです。組織のリーダーシップ開発の現状を把握し、課題や強化すべき点を浮き彫りにすることを目指します。
現状分析とニーズ特定のポイント (1)組織のリーダーシップ開発の現状を把握する: (2)リーダーシップに関する課題を特定する: (3)想定対象者のニーズや希望を把握する: (4)ギャップを分析する: |
現状分析とニーズの特定は、リーダーシップ開発プログラムの設計に欠かせないプロセスです。また、リーダーシップ開発プログラムの対象者となる人材のニーズや希望を理解することも、成功の鍵を握ります。
ここで行った現状分析とニーズ特定に基づいて、次のステップである「プログラムの設計」に内容を落とし込んでいきましょう。
ステップ3:プログラムを設計する
3つめのステップは「プログラムの設計」です。ステップ2で行った現状分析とニーズ特定に基づいて、リーダーシップ開発プログラムの設計に取り組みます。
目的や目標に合致した内容を盛り込み、研修・コーチング・メンタリング・実践的な経験など、さまざまな要素を組み合わせることがポイントとなります。
プログラムの設計のポイント (1)目的や目標から逆算する: (2)多様な学習要素を組み合わせる: (3)対象者の特性やニーズに合わせてカスタマイズする: |
具体例を挙げると、まずはeラーニングプログラムを活用し、リーダーシップの理論や基本的なスキルを習得させます。そのうえで、実践的なワークショップやグループディスカッションを通じて、習得した知識を実践に移す機会を設ける、といった組み合わせが考えられます。
なお、プログラムの設計を社内で行う余力がない場合には、外部の人材育成会社に委託することをおすすめします。リーダーシップ開発は、質の低い内容を実施しても、無意味になってしまうので注意しましょう。
どの人材育成会社に任せるか迷う場合には、ぜひ弊社LDcubeにお気軽にご相談ください。
ステップ4:予算とリソースを確保する
4つめのステップは「予算とリソースの確保」です。
プログラムの内容や規模に応じて、必要な予算を確保した上で、社内外の講師やコーチなどの人的リソースを手配することを検討しましょう。また、プログラム実施に必要な設備や教材の準備も必要です。
予算とリソースの確保のポイント (1)予算の確保と配分: (2)社内リソースの活用: (3)外部リソースの選定: (4)設備や教材の準備: |
なお、外部の人材育成会社に委託する場合には、講師の手配や教材の準備などもまとめて依頼できます。人材育成会社からの提案書と見積書を十分に確認しながら、詳細を詰めていきましょう。
ステップ5:参加者を選定する
5つめのステップは「参加者の選定」です。
リーダーシップ開発プログラムの効果を最大化するためには、適切な参加者の選定が鍵となります。プログラムの目的や目標に合致した選定基準を明確にし、対象者を見極めることが求められます。
また、参加者の上司との調整を行い、理解と支援を得ることも欠かせません。
参加者選定のポイント (1)選定基準の明確化: (2)公平性と透明性の確保: (3)上司との調整: (4)参加者の多様性の考慮: (5)参加者のモチベーションの確認: |
参加者の選定は、リーダーシップ開発プログラムの成果に多大な影響を及ぼす重要なプロセスです。参加者の選定には十分な時間をかけて、綿密に取り組むことをおすすめします。
▼次世代リーダー選抜については「育てるべきは誰?次世代リーダー選抜の新たな視点」の記事もぜひ参考になさってください。
▼関連ホワイトペーパーもご活用ください。
ステップ6:プログラムを実施する
6つめのステップは「プログラムの実施」です。
入念な準備を経て、いよいよリーダーシップ開発プログラムの実施段階に入ります。計画に沿ってプログラムを進行し、参加者の主体的な学びを促進することが重要です。
プログラム実施のポイント (1)計画に沿った進行管理: (2)参加者の主体的な学びの促進: (3)実践の機会の提供: (4)フィードバックの提供: |
参加者の成長を最大限に引き出すことを目指して、実行に取り組んでいきましょう。
リーダーシップ開発プログラムの実施後は、最初に設定した目的・目標の達成状況を評価し、プログラムの改善をして、PDCAサイクルを回していきます。
リーダーシップ開発は一過性のイベントではなく、継続的な取り組みとして定着させていくことが成功のポイントです。
組織に合う「リーダーシップがある人」を育成するポイント
リーダシップがある人の特徴や育成方法まで分かったところで、最後に、組織に合うリーダーシップを持つ人材を育成するために大切なポイントについて解説します。
3つのポイントはそれぞれ大切なので、ぜひ意識してリーダーシップを育成していくことをおすすめします。
ポイント1:自社が求めるリーダーシップとは何かを明確にする
組織に合うリーダーを育成するためには、まず「自社が求めるリーダーシップとはなにか?」「理想のリーダー像とはどのようなものなのか?」を明確にすることが大切です。
リーダーシップといってもさまざまなタイプがあり、他者を牽引していく昔ながらのリーダー像なのか、それとも想いを共有していくシェアリングリーダーなのか、どのタイプのリーダーを目指すかで育成していく内容も変わってきます。
先ほど紹介したステップ1〜ステップ3において、自社が求めるリーダーシップのイメージを明確にすることが大切です。理想的なリーダーシップの形は、企業ごとに異なることはもちろん、事業の成長段階や、どの部署のリーダーかによっても異なることがある点に注意しましょう。
ポイント2:座学だけでなく実践を通じてリーダーシップを育む
座学だけでリーダーシップを身につけようとしても、机上の空論となり習得は難しいといえます。実務で役立つリーダーシップを体得するためには、実践を通じた育成方法を意識することが大切です。
実践を通じたリーダーシップ開発の例 (1)アクションラーニングの活用: (2)ストレッチアサインメントの実施: (3)社会貢献活動への参加: |
実践で効果的にリーダーシップを育成する方法を自社で考えるのは困難であるため、リーダーシップ開発の専門的な経験やノウハウを持っている機関の「リーダーシップ研修」を受講することをおすすめします。
ポイント3:カスタマイズが可能など柔軟に対応できる研修会社を選択する
リーダーシップのある人材を育成するためには、自社の理想の形に合わせて柔軟に内容をカスタマイズできる研修会社を選択することが大切です。
なぜならば、カスタマイズできないリーダーシップ研修を受けた場合に、目指すリーダーシップの方向性に乖離があると無意味な研修になってしまうからです。例えば、調和型のリーダーシップを持つ人材を育てたい企業が、牽引型のリーダーシップを目指す研修内容を受けても無駄になってしまいます。
その他、どの学習環境が最適なのか(集合研修かe-learning研修にするのか)や、どの学習ツール・プログラムをベースにするのかなど、自社に合ったリーダーシップ研修を自由に構築できる研修会社がベストです。
また、リーダーシップ研修を一度開催して終わりにするのではなく、社内トレーナーを養成することで、いつまでも社内で同様の取り組みを継続できるような仕組みづくりも重要となります。
弊社LDcubeは、まさに、企業に合った研修内容の選定や社内トレーナー養成に力を入れている人材研修会社です。
実際に頂いたユーザーの声などを基に、複数パターンの研修を用意しており、それらを状況により使い分けることで、企業のニーズに合った研修を実施することが可能です。
また、プロが活用する研修プログラムで効果的な社内研修を実施できる社内トレーナー育成のご支援もしています。無料のデモIDの発行やプログラム体験会などを行っていますので、ぜひお気軽にご相談ください。
まとめ
本記事では「リーダーシップがある人」について解説してきました。最後に、要点を簡単にまとめておきます。
「リーダーシップがある人」とは?
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「リーダーシップがある人」が共通して持つ特徴5個
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リーダーシップは訓練で身につけることが可能
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リーダーシップは生まれ持った特性だけではなく、状況や組織文化などさまざまな要因で後天的に獲得することが可能です。ただし、組織によって目指すべきリーダーシップ像が異なる点には注意が必要です。
株式会社LDcubeでは次世代リーダー研修に向けたプログラムデザインや学習に活用できる高品質なコンテンツ、LMS、経営シミュレーションプログラムなどをご提供しています。無料のデモIDの発行やプログラム体験会などを行っています。組織に合ったリーダーシップ研修・育成に興味がある方は、ぜひ弊社LDcubeにお気軽にお問い合わせください。
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