好奇心がビジネスに役立つ理由とは!?組織内で育む方法などを解説!
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好奇心がなぜ仕事に重要なのか
仕事で成功するために最も重要な個人的資質を挙げるとしたら、好奇心は上位には来ないかもしれません。
しかし、最近の研究では、好奇心は知性や野心と同じくらい重要であるということが示されています。好奇心旺盛であることは、問題解決能力やクリティカル・シンキングの重要な要素であり、どの組織でも高く評価されるものであると考えられています。
しかし、好奇心だけでなく、好奇心と合わせて重要な資質もあります。非常に好奇心旺盛な人は、新しい経験に対してもオープンであり、目新しいものは混乱を招くものではなく、刺激を提供してくれるものだと捉えます。そしてより繊細なニュアンスで物事を考えることができ、曖昧さに対しても耐性を持っています。
好奇心旺盛な人はより高いレベルの教育や知識を獲得し、複雑な問題に対する斬新な解決策を見つけるのが得意です。つまり、好奇心は高いパフォーマンスを発揮する個人と組織にとって重要な資質なのです。
残念ながら、日頃自分の仕事に好奇心を感じている従業員は、わずか24%に過ぎません。多くのリーダーは、職場においてこの資質を重視していると主張しますが、現実は、組織がそれまでのイナーシャ(惰性)によって意図せず抑制してしまう可能性があります。仕事を進める上でのさまざまなプロセスや活動が固定化され、現状打破に挑戦することが難しくなることがあります。
他にも、変化への恐れ、誤った思い込み、技術的なハードルなどが現状打破を阻みます。創造的な思考をビジネスに生かしたい場合は、創造的な思考を奨励し、育む必要があります。従業員全員に好奇心のあるマインドセットや創造的な思考を育むことは、環境変化の激しい現代において、創造的思考で課題に取り組み解決するのに役立ちます。
好奇心を仕事に生かすメリット
あらゆる業界、あらゆる組織、あらゆる個人が、好奇心から恩恵を受けることができます。
個人にとって好奇心は自分の固定観念に基づいた誤った意思決定を防ぐことができます。それにより、偏見や先入観に基づいて人や状況を決めつけることを防ぎ、新しい方法で困難な問題に取り組むことができます。好奇心旺盛な人々は、オープンマインドであり、仲間や同僚との交流にも積極的です。そのような交流は組織内でネットワークを形成することに役立ち、大きな組織の従業員にとってキャリアの後押しになるでしょう。
従業員の好奇心を奨励し、好奇心を育むマネジャーにもメリットがあります。好奇心旺盛な人材で構成されたチームは、パフォーマンスが向上し、創造的な方法で課題に取り組むことができます。
組織的にも大きな利点があります。個別の問題解決以外にも、好奇心は組織の幸福度にも大きな影響を与えることが分かっています。好奇心は共感と密接に関連しているため、好奇心旺盛なチームは衝突が少なくなります。他の人の視点を通して問題を見ることができるようになると、より効果的にコミュニケーションを図り、より効率的に目標達成することができます。
好奇心を組織内で育む方法
仕事における好奇心が個人や企業にどのようなメリットをもたらすかを紹介してきました。ここでは組織が従業員の好奇心を育むための具体的な施策について紹介します。
- 自律的に学べる豊富な学習コンテンツを開発する
学習に関して言えば、好奇心旺盛な人は自律的に自分で学ぶことにたけている傾向があります。好奇心旺盛な人が自己学習を通じて最高のパフォーマンスを発揮するために、豊富なコースから選択でき、継続的な学習ができる学習環境が必要です。
この好奇心旺盛な人の特徴を理解している企業は、多様なスキルを開発するためのeラーニングやLMS(学習管理システム)を開発しています。
- 自分の担当業務と関係ない内容でも学べるコンテンツを用意する
さらに、多くの企業は一歩進んで、自身が担当しているビジネスに直接関係がなくても、従業員が自分の興味のある学習をするための時間と学習環境を提供しています。組織が学習者に提供するトレーニングの種類が何であれ、人材開発(L&D)チームは新しいさまざまなコースを定期的に提供し、好奇心旺盛な従業員の期待に応えていくことが重要です。
- 日々の業務を問い直す機会を設ける
他の企業では、「問い直す日」という日を設けて、自分たちの仕事とそのやり方について、あらゆる側面から問い直すよう促しています。この方法によって、従業員は従来の仕事や仕事を進めるフロー、やり方などを問い直し、組織に利益をもたらす効率的なやり方を見つけることができます。
- 好奇心旺盛な人材を採用する
採用において、求める人材像の要件に好奇心を加え、中期的により多くの好奇心旺盛な人材を採用していきます。
これらのアプローチはどれも効果的です。いくつかまたは全てを組み合わせることで、ビジネスに大きなイノベーションをもたらすことができます。
好奇心の強い文化を築く方法
好奇心を養うために必要な学習環境を従業員に提供することは重要ですが、トップ自ら好奇心旺盛な組織文化の醸成を意図し、従業員をサポートすることも同じくらい重要です。
トップは、好奇心旺盛な従業員の学習と評価にリワードを与えながら、現場でのさまざまな活動に期待する行動を具体的にモデル化することが重要です。従業員がその具体的な行動とそこから得られるリワードを理解すれば、好奇心を重視し、開発すべき期待されている資質として理解するでしょう。
個人レベルでは、マネジャーやチームリーダーが、従業員に積極的に質問を投げかけ、現状打破に挑戦し、従来の仕事の進め方を問い直すよう促すことが重要です。仕事における期待する行動例をモデル化し、その行動にリワードを与えることで、チーム内での革新的な思考が強化されます。
偏見や先入観に挑戦することは不可欠であり、アイデア出しやブレーンストーミングセッションのようなツールは、マネジャーがイノベーションと創造性を促進するのに役立ちます。
好奇心は資質を伸ばす重要な要素
ビジネスにおいて好奇心はかつてないほど求められています。好奇心は、問題解決能力、創造的思考力、協調性、人脈づくりなど、個人がリーダーとしての資質を伸ばすのに役立ちます。
また、チームビルディングやイノベーションといった重要な領域でも役立ちます。組織には、好奇心旺盛な従業員により、新しいアイデアや効率性、そしてより健全な収益がもたらされます。ビジネスの規模や業種にかかわらず、好奇心は個人にとっても組織にとっても強力な資質です。創造性と問いかけの文化を育むことは、全ての人にとって有益なことです。
まとめ
好奇心がビジネスに役立つ理由と好奇心を育む方法ついて解説してきました。
株式会社LDcubeでは豊富な学習コンテンツ(eラーニング)や著名MBA教授陣の動画コンテンツなど好奇心旺盛な人たちの学習ニーズに対応できる学習コンテンツを提供しています。そのようなeラーニングやLMSの提供を通じて組織の中に好奇心を育む支援をしています。
知的好奇心を育み、現状を打破し、ビジネスを成功へとつなげていきましょう。知的好奇心を育むツールとしてeラーニングやLMSを活用してみてはいかがでしょうか。
▼ CrossKnowledge社原文記事
https://www.crossknowledge.com/blog/curiosity-in-the-workplace-why-its-good-for-business-and-how-to-foster-it-in-your-organization/
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