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学習者のプロファイルを理解し、学びを最適化する!

本記事は、デジタルラーニングの実践に関して、CrossKnowledge社が文化背景の異なる4つの国で、調査した結果からまとめたものです。
この調査は、マーケティング調査や戦略を専門とするコンサルタント会社Spring Voice社によって実施されました。
 
学びを最適化し、本当のきっかけとして機能させるためには、従業員一人一人学習者としてのプロファイル、彼らのニーズ、そして彼らを動機づける要因を理解することが重要です。私たちの研究では、研究対象とした4つの国で最も一般的な学習者プロファイルを4つ特定することができました。

目次[非表示]

  1. 1.学習のモチベーションは学習者のプロファイルによって大きく変わる
    1. 1.1.「模範的な従業員」のプロファイル
    2. 1.2.「野心的な完璧主義者」のプロファイル
    3. 1.3.「可能性の探求者」のプロファイル
    4. 1.4.「人間的なリーダー」のプロファイル
  2. 2.誰もが4つのプロファイルに当てはまるわけではない
  3. 3.研修プログラムは学習者に合わせてデザインされるべきである
  4. 4.まとめ

学習のモチベーションは学習者のプロファイルによって大きく変わる

「模範的な従業員」のプロファイル

これは最もよく見られる学習者のプロファイルであり、サンプルの50%以上を占めます。

主な学習動機:
「学習は私が仕事をうまくこなし、最新の情報を把握し、キャリアを向上させるのに役立つ」

その他の動機:

  • 「模範的な従業員」は常に新しいことを学ぶ意欲があり、学ぶ内容は会社のビジョンと一致したものを選ぶ
  • 「模範的な従業員」は用意された仕組みの中で最も効果的に学び、仕事とプライベートのバランスをうまくとる
  • 「模範的な従業員」の優先事項は良い仕事をすることと、少しずつ進歩を遂げることである。そのため、研修は不足している点を克服し、自信を持って新しい職務に取り組むための最適な方法と捉える
  • 「模範的な従業員」は研修の選択にあまり積極的ではなく、主に会社によって用意されたもの従う
  • 「模範的な従業員」はかなり現実的で中期的な視点に立っているため、各研修コースが確実に自分の成長につながることが理想である

基本的なニーズ:

  • 研修が自分の成長に役立つこと、そして自分をサポートしてくれる環境があること
  • 会社内での信頼性を高め、自分の価値を証明すること
  • 研修に関して:「模範的な従業員」は、スキルがすぐに使えるようになったり、資格取得や昇給などが行われたりと、具体的な成果として現れることを高く評価する


「野心的な完璧主義者」のプロファイル

自分のキャリアを向上させるために努力し、そのための目標設定をします。

主な学習動機:
「新しいスキルを開発することは、自分自身を向上させ、トップを維持し、自分が決めた道に進むことを意味する」

その他の動機:

  • 「野心的な完璧主義者」は常に目標を再定義し、出世の階段を素早く上る
  • 「野心的な完璧主義者」は自分の専門知識を同僚と競い合い、上司を感心させるのが好きである
  • 「野心的な完璧主義者」は研修に対してより高い期待を持っており、付加価値の高いコンテンツを求めている

基本的なニーズ:

  • 常に最新の情報を持ち、刺激を受け続けること、新たなチャレンジに立ち向かう準備をすること
  • 以前の目標を超え、キャリアを重ねるにつれてますます有能になること
  • キャリアアップしながら、社内で注目され、実績が認められるようになること


「可能性の探求者」のプロファイル

主な学習動機:
「新しいスキルを学ぶことは変革の手段であり、新しい視点を得ることができる」

その他の動機:

  • 好奇心:全てが「可能性の探求者」にとっては豊かさの源であり、学習の場は会社の中に限らない
  • より深い知識:「可能性の探求者」のタイプは、扱うテーマの詳細、専門的な知識、複雑さを追求する
  • 専門知識への自信:「可能性の探求者」は、自分の専門知識を発揮できる領域においては、管理職やリーダー的な役割よりも、自身の専門知識を引き立てるサポート的な役割を求める
  • 新たな視野:研修は自身の成長の一部となり、より広い範囲で、個人の能力開発につなげる

基本的なニーズ:

  • 変革を起こすために、自分自身を評価し、新たな自分を発見すること
  • 新しいアイデアを受け入れ、社会的な交流を通じて他者の経験から学ぶこと
  • より一般的または戦略的な分野で、継続的な学習を通じて成長すること


「人間的なリーダー」のプロファイル

このプロファイルは、サンプルの中ではごく一部です。

主な学習動機:
「新しいスキルを学ぶことは、魅力的なリーダーとなること、そして他の人たちの成長を助けながら自分自身も成長するのに役立つ」

他の動機:

  • 「人間的なリーダー」は仕事とマネジメントの役割に深く関与し、洞察力と適応力に強みがある
  • 学習は未知の領域において、専門知識を強化するための柱となる
  • 知識の共有は「人間的なリーダー」にとって重要な原動力であり、他者にもメリットをもたらすことができる充実した経験になる
  • 研修は実用的でビジネスに焦点を当てるだけでなく、人間的な観点にも焦点を当てるべきである

基本的なニーズ:

  • 質の高い学習コンテンツを通じて新たな専門分野を発見すること。そしてそれを生かし自身の成長につなげるだけでなく、他者にもインスピレーションを与えること
  • 学習意欲を喚起し、より専門性の高い研修を通じてスタッフを育成すること


誰もが4つのプロファイルに当てはまるわけではない

上記で説明した主要なプロファイルに加えて、さらに2つの学習者のプロファイルが明らかになりました。

「ミニマリスト」のプロファイル
「ミニマリスト」は特に仕事に対して意欲的ではなく、比較的受動的です。過去の実績に頼って何とかやっています。「ミニマリスト」の目標は、仕事の改善や改良にほとんど努力を向けずに、仕事をこなすために必要なだけ最新情報を得ることです。あまり時間を割きたくないので、研修に参加することは最小限です。

「カメレオン」のプロファイル
「カメレオン」は研修を、自分を変える手段、あるいは自己を再発見する手段として捉えています。「カメレオン」は仕事の方向性を変えたり、新しいことに挑戦したり、あるいは全く違うことをしてみたいと思っています。「カメレオン」はあまり集中力がないようですが、変革に対してオープンであり、自分自身と会社を変革させる可能性を持っています。特に複雑な時代において、「カメレオン」の柔軟性は資産となり得ます。


研修プログラムは学習者に合わせてデザインされるべきである

「この研修一つでどんな場合にも通用する」という研修など存在しません。脳科学の研究からしても、一つで全てをカバーしようとする考え方は学習に対する時代遅れなアプローチです。研修プログラムをデザインする際には、学習者のプロファイルを考えてください。

-学習者は誰なのか
-学習者は何によって動機づけられるのか
-学習者はどのように学習するのか

パーソナライズされた学習は個人にとってより影響力があり、結果的に組織全体にとってもより有益なものとなります。

研修プログラムを構造化し過ぎることは学習の生産性を下げてしまいます。

  行き過ぎた学習の構造化は「学習疲労」を招く! その原因を解説! 本記事は、デジタルラーニングの実践に関して、CrossKnowledge社が文化背景の異なる4つの国で、調査した結果からまとめたものです。 この調査は、マーケティング調査や戦略を専門とするコンサルタント会社Spring Voice社によって実施されました。 株式会社LDcube


まとめ

学習者のプロファイルを理解し、学びを最適化する!について紹介してきました。

ラーナーマーケティングを行い、学習者に合わせてパーソナライズされた学習を提供していくことは、結果として学習者個人と組織両方にメリットをもたらします。

集合研修をベースとした学習スタイルではパーソナライズした学習を提供することが難しかったのですが、デジタルラーニングを活用することで、その実現が可能です。

株式会社LDcubeでは、パーソナライズされた学習を可能にする『CK-Connect』の提供をしています。個人のプロファイルを明らかにするパーソナル診断の結果を基に推奨コンテンツを自動でリコメンドしてくれます。

また、チームの生産性や効果的な文化醸成に向けチーム単位でメンバー相互の関係性に基づいた学習コンテンツをリコメンドする機能も搭載されています。デモ体験なども行っていますので、お気軽にお問い合わせください。

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▼ CrossKnowledge社原文記事
https://www.crossknowledge.com/blog/understanding-the-different-types-of-learner-profiles-to-optimize-your-strategy/

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