Biz-Ex活用事例

管理職の部門間連携強化策~グループコーチングで部門の壁を溶かす~
【Biz-Ex活用事例】

社員数: 1,000名
事業:産業機器メーカー

導入前の課題
伸びるビジネス、人財育成が課題/部門間の壁

取り組みの詳細
部門を超えてグループでコーチング/他部門の経営指標の洞察

導入後の成果
お互いの立場の違いを理解/若手社員にも部門の相互理解へ

導入前の課題
伸びるビジネス、人財育成が課題

東南アジア関連のビジネスが急速に伸びる中、新規採用を通じて組織規模を拡大し、人財育成が経営の最重要課題となっていました。
当初は、個々人の能力開発にスポットを当てて、階層別研修や職能別研修など、個々人が与えられた役割をしっかり遂行する力を啓発していました。

部門間の壁

採用後、配属先の各部門で専門性を磨くキャリア形成の仕組みでした。
入社して以来、他部署との接点はほとんどなく、各部門が営業は営業、製造は製造という意識で仕事をしていました。

他の部門の人と交流するのは、トラブルが発生した時に合う程度でお互い良い印象を持っていない状況でした。
そこで、個々人の能力を啓発していくことに加えて、異なる部門の人たちが一緒に会社全体の意思決定を考える場として、経営シミュレーションプログラムをグループコーチングで実施することにしました。

取り組みの詳細
部門を超えてグループでコーチング

異なる部門の方総勢20名を対象に経営シミュレーションをコーチング全6回(1グループ全6回)で実施しました。
対象者が多かったためグループを3グループに分けて実施しました。今回は他部門の交流が重要なテーマであるため、受講者が一つの部屋に集まってコーチングを受講しました。
コーチングが始まる事前事後の雑談から人間関係構築が始まることが狙いです。

最初は緊張している様子でしたが、中盤あたりからお互いにコミュニケーションを取る回数が増え、終盤にはお互いにコメントが活発になり、徐々に笑顔も増えていきました。

他部門の経営指標の洞察

今回は他部門の経営指標について洞察する時間を取りました。
営業であれば製造部門の原価率、製造設備稼働率、社員数などです。営業側からすれば、お客さまの要求にできるだけ応えたいという気持ちがあります。

製造のことが分かっていないと、なぜ値引き調整に応じてくれないのかといった不満につながることがありますが、今回他部門の人たちがどのようなことを考えて意思決定しているかが分かりました。

導入の成果
お互いの立場の違いを理解

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受講者は本プログラムをきっかけに他部門の職場に訪問しやすくなりました。

また、部門をまたぐ会議においても、経営シミュレーションで一緒に学習してきた経営指標を共通言語として使うことでスムーズな意思疎通ができるようになりました。

具体的には製造部門の人が「現在は製造員の稼働率が一杯で新規採用しないといけませんが人が集まりませんから生産が追いつきません。」と話をすると、営業の人がそれを正しく理解して、どのようにして対策を採るのかなど建設的な議論ができるようになったようです。

若手社員にも部門の相互理解へ

このように関係の質が改善されたことによってお互いの立場になって物事を考えられるようになり、トラブルなどの対処力や問題を先回りして解決する思考が養われたようでした。

事務局側からは、会社が活性化していると報告を受けました。
社長にプログラムの成果を報告したところ、高く評価して頂き、もっと若手社員のうちから部門間の交流を強化するべきだということになり、Biz-Exの対象者も若年層を巻き込んだ取り組みに発展しています。
若年層には少し事前情報を厚くするなど工夫をすることで実施していく予定です。

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