ITS活用事例

アイディアがあふれる組織づくり【ITS活用事例】

おすすめ06

社員数: 1,000名以上
事業:文房具メーカー

導入前の課題
アイディア出しが遅く、似通ったものばかりの現状。アイディアを創出し続ける組織にするためには?

取り組みの詳細
研修を通した創造力の啓発とチームの醸成、日常をアイディアにつなげるためのサイクル

導入後の成果
新しい思考法で想像力の開花。取り組みで出てきたアイディアが特許出願につながる

導入前の課題
アイディア出しが遅く、似通ったものばかりの現状を打破する必要性

毎年新しい商品を発表しますが、従業員は新規商品開発の時期になってからアイディアを考え始め、アイディア出しはブレーンストーミングしか行っていませんでした。
普段からアイディアを考えていないこともあってアイディア出しに時間がかかったり、同じようなアイディアしか出てこなかったりという状況が続いていました。

単発的ではなく継続的に利益創出できる組織、すなわちアイディアがあふれる組織づくりのために、新しい手法を取り入れ、日ごろからアイディアにつなげる習慣を社員一人一人が身につけていく必要があると感じていました。
そのタイミングで「創造力」開発のための教育プログラムを体験した際に、自社でも有効だと判断し、導入を決定いたしました。

取り組みの詳細
新しい思考法を活用しチームでリアル演習。日常をアイディアにつなげるための環境整備

「創造力」を啓発するためのプログラムを開発、設計、企画部門を含めた6部門(約100名)を対象に、1回10~20名で実施しました。
アイディアを数多く創出するための新しい思考法(フレームワーク)を学習し、時間内にアイディアをまとめる力を養うため時間管理も意識して行いました。

演習を行う際のポイントは、3~4人のグループに分かれて「10年後のボールペンはどのような物だろうか?」「アフターコロナ明けの筆記具は?」などの商品開発に直結するテーマで討議する時間を設けることです(リアル演習)。最終的には模造紙にアイディアのキャッチコピーやターゲット、特徴、価格、イラストを模造紙にまとめていただきました。

また、受講者同士の結束力を深めてもらうために、「対面」集合研修にこだわりました。そして、結束力を高めるシカケとして、研修中のガイドラインをグループで設定し、実習後に振り返りを行ったり、研修の最後にはグループメンバー同士で良かった点を伝え合ったりする時間を取りました。
それにより、「個人の集まりであったグループ」が「共通の目標に向かって活動するチーム」への変化を体感し、より印象深い研修になりました。

しかし、この研修は月2回と頻度が高く、毎回外部講師にお願いすると費用も膨らむため、開発部門内に社内講師を育成し、研修実施およびフォローアップが柔軟に対応できる体制を整えました。

日ごろから新しいアイディアにつながる情報を蓄積していくことで、思ってもいないタイミングでアイディアが浮かぶことがあります。そのためには常にアイディアに結びつけられるような創造力を持っておくことが必要です。
そこで、現場に戻ってからも研修で培った創造力を維持できるよう、アイディア出し・ブラッシュアップ・実現可能性の検討というサイクルを1カ月単位で行うことで新しいアイディアを創出するための環境を整えました。

この取り組みから生み出されたアイディアを具現化し、新商品として皆さまのお手元に届けられるよう、開発に関わる全社員の創造性を広げていきます。

導入後の成果
取り組みで出てきたアイディアが特許出願につながる

社内に講師がいることで、外部講師では不可能と思われる人数・頻度で研修を行うことができるようになりました。また、受講者の状況に合わせてサポート体制を整えることもできました。

受講者からは「創造力はカリスマ性やセンスの有無だと思っていたが、技術を習得することにより自分でもできることが分かった」「自分では気付いていない自分を見つけてもらった」「グループとチームの違いをものすごく実感した」など多くのポジティブな意見が寄せられています。
特に、グループに分かれて行った演習はチームの力が大きな成果につながることを身を持って体験していただく機会になりました。

商品開発に直結するテーマで演習を行った際に出てきたアイディアの中には、特許出願まで結びついたものもあります。
商品開発に関わる全ての社員にこの研修を受講してもらうことで、新しい商品が生まれる可能性は2倍にも3倍にも増幅していくと感じています。

自分たちで決めたルールにのっとって話し合いを進めていくという方法は、意見を出しやすい環境構築のため日常的に行われる会議の中でも活用しています。

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